2026年7月5日日曜日

LAMJコース6月の学習内容(2026年)

LAMJ-B


日本の小中学生をターゲットにクラッカーの広告を考える:今年度中長期プロジェクト「どこでもドアの広告作成」の準備作業として、ブラジルで製造されているクラッカーの広告を日本の小中学生をターゲットに作るとしたらと考えてプランを練ってもらいました。伝えるための基本「MAP」を詰めてターゲット層と目的を明確にし、ポスターのラフを描いたりコピーを作ったり。グループワークでの話し合いはとても楽しそうで、プラン発表時の質疑も見事!相手の答えの必然性を問うこともできるようになりました。

ベルリンの壁:テキストとしている朝日中高生新聞にベルリンの壁の話が載っていたことから、史実とされる文章を「事実」と「意見」に分けました。ベルリンの壁がまだあった時代にドイツに住んでいた講師が、当時のベルリンの様子をたくさんの写真と壁のかけらの実物と共に紹介。振り返りでは「他国に〇〇主義を無理やり植え付けるのは良くないと思う」「せっかく自由というものがあるんだから、自分で決めて、相手の流れに任せることをせずに、自分で考えていくことを大切にしていきたいなと思った」などの意見が出て心強く感じました。呼吸するかのように意見を伝えられるようになったんだなあと感心します。伸びがすごいです。感動します。

扱ったテーマ:日本の小中学生をターゲットに広告を考える(何を伝えるか・誰に伝えるか・相手にどうなってほしいかを言語化する、ビジュアルを言葉にする、ランゲージ・アーツ)、新聞に使われている写真をより良いものに替えるなら?(効果的な写真とは何かを考える、他者目線)、フェルメールの絵画の構成を考える(効果的なビジュアルについて考える)、文章を事実と意見に分ける(クリティカル・シンキング、メディア・リテラシー)、ベルリンの壁(世界を知る)、今週の私の一言(しっくりくる言葉・文の構造を模索する力)、難しい言葉を小1に説明(語彙力、説明力、他者の立場に立って考える力)、ピア・レビュー(お互いの意見にフィードバックする)


LAMJ-A

「暗黙の前提」再訪: テキストとしている朝日中高生新聞に載っていた記事を使って、文科省がなぜ同志社国際高校の指導の仕方を教育基本法違反としたのか、その暗黙の前提を探るということをやりました。「暗黙の前提」はクリティカル・シンキングの上級スキルで、LAMJ生がこれにチャレンジするのは2度目。身近なテーマだと考えやすくても、教育基本法などの難しいテーマになると少々難しかったようででも、暗黙の前提の大切さはしっかり理解してくれました。生徒たちの説明を借りると、暗黙の前提とは「その人の育った環境が垣間見えるもの」「その人にとっての「普通」すぎて口に出さないもの」「どんな場面でも見失ってはいけないもの」。暗黙の前提は引き続きトレーニングしていきます。

宮部みゆきに教わる、「怖い」テクニック: サブテキストに収録されている、宮部みゆきの短編「決して見えない」はなぜ怖いのか。構成や構文、「怖い1文」はどれか、その前後の文はどうなっているかなどを分析、そこからわかったテクニックを自分の作文に応用し、出来上がった文章を読み合ってピア・レビューしました。構成も表現も、しっかり考えて根拠を持って選択・表現する。「なんとなく書く」から「しっかり選択して書く」へと生徒たちはどんどん成長していきます。

今月扱ったテーマ:日本国憲法前文を同世代に向けて発信するなら(理解する力、MAPを考える、クリエイティブ思考)、「同志社国際高校の教育内容は教育基本法に違反する」の暗黙の前提を探る(クリティカル・シンキング、俯瞰力)、宮部みゆき著「決して見えない」が怖いのはなぜ?(ランゲージ・アーツ)、宮部みゆきのテクニックを活用して「怖い」文章を書いてみる(ランゲージ・アーツ、書く力)、ピア・レビュー(お互いの意見・文章にフィードバックする)



LAMJ-Prep 3


20252月にスタートした LAMJ-Prep、おかげさまで全課程の3クールを終了しました。この1年半で、考えることも伝えることも呼吸をするようにできるようになった生徒たち。講師と過ごす1時間のレッスンも、みんなで意見を伝え合っているとあっという間に終わってしまいます。最後の1ヶ月は、自分の夢について色々な角度から考える、「『3匹の子ブタ』の本当の話」を読んで事実と意見について考えるということをやりました。メモも原稿も持たず、自分の個性を大事に、自分の身体をくぐり抜けた言葉で意見を堂々と述べる最終プレゼンは、本当にかっこよかったです。たくさんの意見と感動をありがとう。卒業おめでとう。

2026年6月4日木曜日

LAMJコース5月の学習内容(2026年)

      LAMJ-B

なぜそのデザインが好きなのか、どこが好きなのか:今年度の中期プロジェクトとして「どこでもドアの広告作成」にチャレンジする生徒たち。準備の一環として「デザイン」について考えています。かっこいいと思うあのポスター、自分はどこが「良い」と思っているのか。「なんかかっこいいから」「こういうの好き」という感覚をどうすればしっかり思考・言葉に落とし込めるのか。皆に好きなポスターを集めてきてもらって今月は色々言語化してもらいました。ビジュアルの評価できる点・できない点を言語化できるようにしておくと、いずれAIを使って画像などを制作するときにA Iの言いなりにならずにすみます。LAMJでは常に「AIと生きていく」ことを意識しています。

小中学生のための、ソシュール言語学LAMJの「LA」つまりランゲージ・アーツを理解・実践できるようになるためには言葉をある意味「モノ」として扱う必要があります。その大前提としてソシュールの言語学について学びました。普通は大学で学ぶ理論ですが、言葉への意識がどんどん育つ生徒たちなら理解できるはず!と小6-中2の生徒たちに説明したところ、確実に学び取ってくれた様子。言葉の見え方がきっと変わってくるはずです。

扱ったテーマ:自分の好きなポスター・チラシを集めて自分の「好き」の法則を言葉にする(自分と向き合う力、言語化力)、映画『ベイマックス』のポスターが各国で違うのはなぜか(視聴者の立場で考える、世界を知る)、ソシュール言語学(ランゲージ・アーツ基礎知識)、その言葉の「意味」ではなく「響き」がなぜ好きなのか(ソシュール言語学を実践する、自分と向き合う力)、朝日中高生新聞の記事の見出しの「主役」を見抜く(ランゲージ・アーツ)、ブラジルの食品メーカーの広告のMAPを考える(伝える力)、今週の私の一言(しっくりくる言葉を模索する力)、難しい言葉を小1に説明(語彙力、説明力、他者の立場に立って考える力)、ピア・レビュー(お互いの意見にフィードバックする)

 

LAMJ-A 

論理の誤謬(ごびゅう) アメリカなどでは高校で学ぶこともある、論理の誤謬(論理展開の禁じ手)。論理的な文章を書くためには、AIの論理の穴をつく目を持つためには、何が「論理的」で何が「非論理的」なのか、その線引きを知る必要があります。テキストとしている朝日中高生新聞に載っていた、ありがちな言葉のやり取りをスタート地点に、「滑り坂論法」「燻製ニシンの虚偽」などネーミングもおもしろい誤謬を基礎から学習し、最後は生徒たちが「誤謬を含む論理展開」を創作。生徒たちの論理力と創作力が炸裂していました!何がNGなのかを具体的に考えることができれば、それだけ適切な論理に近づきます。

 

日本国憲法前文を同世代に向けて翻訳: こんな時代、憲法記念日のある5月ということもあり、日本国憲法についてさまざまなアプローチで考え、話し合ってもらいました。井上ひさしが子ども向けに「翻訳」した前文をLA(ランゲージ・アーツ)的に分析、その上で生徒たちには「同世代の人たちに送る、日本国憲法前文翻訳」を作るべく議論。難解な言葉を小1にでもわかるように書き換え、各段落の結論を見抜き、同世代の人たちに何を考えてわかってほしいかを定め、文の切り方の効果を考え、各自持ち寄った草稿をもとに延々と話し合い本当によくがんばりました。この作業を経て、来月は「日本国憲法前文を同世代に向けてSNSで発信するなら?」と考え、皆でそのための文章を作ります。

 

今月扱ったテーマ:自分の文章の「枠組み」を意識する(ランゲージ・アーツ)、「結論」「理由」とその関係を小1に説明(クリティカル・シンキング、論理力)、論理の誤謬(論理力)、論理の誤謬を含む例を創作(論理力、クリエイティビティ)、日本国憲法9条の「結論」と「理由」の関係を考える(論理力、社会を知る)、井上ひさしによる、日本国憲法前文の「翻訳」を分析する(ランゲージ・アーツ)、日本国憲法前文を同世代に向けて翻訳(ランゲージ・アーツ、理解力)、文の主語ではなく「主体」を見抜く(ランゲージ・アーツ)、ピア・レビュー(お互いの意見・文章にフィードバックする)

 

LAMJ-Prep3

今月はまず、ルネ・マグリットの不思議な絵から事実を抜き出した上で意見を伝え合うということをしました。事実をまずちゃんと認めること、意見を持つのはその後、ということを生徒たちは肌でわかってきたようです。そして、自分の夢についてもいろいろ考えてもらいました。自分の夢は、家族だけでなく、みんなに、地球に、宇宙につながっていくと自分たちで考えて気づけたことが、本当に素晴らしかったです。

2026年4月26日日曜日

LAMJコース4月の学習内容(2026年)

     LAMJ-B

 他国の人の目で日本語を眺めてみる:テキストとしている朝日中高生新聞に、外国人の日本語学習を支援する団体が取り上げられていたことから、自分がよく知っている外国を1つ選んでその国の人になりきって「日本語の何が難しいか」を考えてもらいました。ひらがな・カタカナ・漢字と文字の種類が多いこと、文法が違うこと、イントネーションを間違えると別の言葉になること、主語がよくわからないこと、「もし学校で漢字テストがあると、止め・はらいをちゃんとしていないとバツにされる」、敬語が「頭がこんがらがる」など、現役の小中学生だからこその良い意見がたくさん出ました。他国の人の目で日本語を眺めた上で、「そういう日本語だから、あなたはこれから何に気をつけて日本語を使っていこうと思いますか」と考えてもらいました。大きな気づきがあったようです。新年度から上々のスタートです。

広告というものと徹底的に向き合う:今年度の中期プロジェクトとして「どこでもドアの広告作成」にチャレンジする生徒たち。納得のいく広告を作るために最初に考えることは何だろう。生徒たちに尋ねると「見る人は誰か」「伝えたい一番のことは何か」「(広告で宣伝する)その商品とは何か」などと色々な意見が出て、これまでの「考える」「伝える」力が確実に血に、肉になっていることがわかります。新聞に載っている写真から好きなものを選び、なぜ好きなのか、何が効果的なのか、ビジュアルについて言語化する力も磨いています。

扱ったテーマ:他国の人の目から「日本語の難しさ」を考える(複眼的思考、ランゲージ・アーツ)、今年度LAMJでがんばりたいことの上位2位は?(目標設定、選択力)、適切な言葉を選ぶ「今週の私の一言」(ランゲージ・アーツ)、「税収」「歳出」などの言葉を小1に説明(語彙力、伝える力、他者の立場で考える力)、新聞記事にある文章を事実と意見に分ける(クリティカル・シンキング、メディア・リテラシー)、根拠をもって読点を打つ(読み手の立場に立つ)、アポロ8号・宇宙飛行士たちの言葉のMAPを考える(ランゲージ・アーツ、目的を考える)、ハッピーターンの記事を書いた人のMAPを考える(ランゲージ・アーツ)、ハッピーターンを色々な境遇の人に説明する(伝える力)、なぜその写真が好きなのか?効果的なのかを言語化する(非言語的なものを言語に変換する力)

 

LAMJ-A 

AI回答の非論理性・穴を見抜く: AIと生きていく私たちに必要な「考える力」、今月はその中でも「AIの出してきた答えを批判的に読める力」をつけるトレーニングを行いました。テキストとしている朝日中高生新聞に日本語学習支援の記事が載っていたことから、「英語話者にとって日本語の何が難しいのか」に対するAIの答えをシェアし、なんでもいいからツッコむということをやってもらいました。批判的に読む力が備わっている生徒たちからはなかなか良い答えが出ましたが、「AIを使うと鵜呑みにしてしまうので隙を探すのが難しい」「AIだとちゃんとダイレクトに疑えない」という感想も聞かれました。

 

川上未映子から描写を学ぶ: サブテキスト『110分のときめき』から今月は川上未映子「アイスクリーム熱」を取り上げました。この小説は「わたし」が恋心を寄せる「彼」について事細かに描写することで展開していくのですが、その描写術をお手本に、生徒たちには「自分がよく知っている人」について文章を書いてもらいました。皆なかなか上手く、でも上手いからこそ「まとまった文章を書くときには大きな枠組みを決めてから書く」という新たなチャレンジも見えてきました。同じ内容を書くのでも謎解きふうに書くのか、結論を先に書いて根拠をどんどん述べていくのか、点描的に情報をどんどん積み上げていくのか。ここを意識することで書く力・考える力を上げていきます。

 

今月扱ったテーマ:新聞記事を要約する(読み込む力、情報に優先順位をつける力、表現力)、「財政」「税収」などを小1に説明(他者の立場で考える力、表現力)、今年度LAMJでがんばりたいランキング上位12位(選択力)、AIの回答の非論理性・穴を見抜く(21世紀型スキル、クリティカル・シンキング)、関係のない言葉とセリフを組み合わせて小説を作る(クリエイティビティ、整合性)、アポロ8号・宇宙飛行士たちの言葉のMAPを考える(ランゲージ・アーツ、目的を考える)、川上未映子「アイスクリーム熱」の描写術に倣ってねっとりと人物描写する(書く力、考える力)


LAMJ-Prep3

今月は、意見というものを広く、ときに疑いの目で眺めることを実践しました。友達が言ったことは事実?意見? 他の人が同じことを言ったら信じる?「悪いことだと思ったら実は良いことだった」と思ったことある?「良い」「悪い」って誰が決めてるの?「考える力」の大事な柱のひとつ「事実と意見の線引き」もとてもよくできるようになりました。

2026年3月27日金曜日

LAMJコース3月の学習内容(2026年)

    LAMJ-B

 「桃太郎」の要約ではなぜ「桃から生まれた桃太郎」は入れるのに「サル・キジ・犬」は省くのか:考えることは理解することから始まるということから、今月から要約のトレーニングを始めました。「桃太郎を一言で要約すると?」というお題を出したところ、全員が「桃から生まれた桃太郎が」と始めるのに、サル・キジ・犬については「3匹の仲間」「仲間」とまとめて表現。「なぜ桃から生まれたとだけ詳しく言うの?」と聞くと、「桃太郎というタイトルの由来だから」「それを言わないと、なぜ桃太郎という名前なのかわからない人がいるから」などの答えがあり、「なぜ動物の種類は言わないの?」には、「一文に収めようとすると入りきらない」「桃から生まれたというのはプロフィールのような大事なところだけど、動物の種類は『仲間』という言葉でまとめられるから」という声が出ました。「要約はこうするもの」という正解を講師が渡すのではなく、「どこまでまとめてどんな具体を残すか」を自分たちで探し当てています。

自分の意見の「本気度」をはかる:年齢が上がると「よそゆきの意見」を言うことも増えるため、「意見の本気度」についても考えました。自分の意見に反論したり、この意見を言うことで喜びそうな人をいるかイメージしたりしながら「自分の意見に覚悟が持てるか」についてじっくり考えてもらいました。

扱ったテーマ:建築物の写真から好きなものを選び調べて説明する(情報収集・表現力)、「わからない言葉を使わない」を意識した説明練習(語彙力・相手意識)、新聞記事から事実と意見を区別する(クリティカル・シンキング)、「無責任」「むなしく」などの言葉を小1に説明する(語彙力・言葉の意識)、要約の勘所を「桃太郎」を通して探る(要約力・論理的思考)、MAPを使って「大丈夫」と言った人を具体的に想像する(相手意識・想像力)、意見の本気度を0100で測る・決め手を掘り下げる(メタ認知・批判的思考)、自分の意見に反論してみる(クリティカル・シンキング・論理的思考)、校則を変えるとしたら・反対されたら諦めるか(意見形成・粘り強さ)、「小1の自分へ」プレゼンと感想を伝え合う(表現力・傾聴力)、今週の私の一言(言葉の選択眼を磨く)

 

LAMJ-A 

生徒が先生になって授業する:先月の「授業プラン・コンテスト」優勝者(中1生徒)に実際に授業をしてもらいました!テーマは「『ありがとう』がなかったら?」。LAMJが大事にする「自分の言葉を創る」という姿勢をベースに、宿題設定からディスカッションのお題、スライド作成、グループの割り振り、時間配分までよく行き届いた、素晴らしい授業だったと思います。講師も生徒として楽しく参加できました。他の生徒からは「また誰かが先生になった授業を受けてみたい」「ありがとうについて、こんなにも考えることなんてなかったから、よい時間になった」などと感想が寄せられました。

 

効果的な「書き出し」について考える:1年間サブテキストとして使ってきた短編集。今月はその各作品の「書き出し」に注目、書き出しの効果について話し合いました。どんな書き出しが好みか、書き出しにはどんな効果が求められるのかを各自言語化した上で、小説を作るとしたらどんな書き出しにするか、ディスカッション。テーマは「この春LAMJを卒業する生徒たち」。これまでたくさんのことを考えて伝えて助け合ってきた仲間にエールと感謝と愛情を込めて、素敵な書き出しが出来上がりました。みんな、ありがとう。

 

今月扱ったテーマ:要約トレーニング(事実と意見、理解力、表現力)、マリ・ジェンネの大モスクの小問題解決(問題解決力、本質を捉える力)、江戸時代の時間の数え方を小1に説明(他者視点で考える、表現技術)、「ありがとう」がなくなったら(ランゲージ・アーツ、クリティカル・シンキング、運営という立場で考える)、振り返りを「名言」の形で書く(ランゲージ・アーツ、表現選択)、書き出しの効果(ランゲージ・アーツ)、LAMJを卒業する生徒たちによるお別れプレゼン

 


LAMJ-Prep3

考える・伝えることがすっかり得意になってきた生徒たちが今月チャレンジしたのは、多面的に考えること、絵画から「事実」を一生懸命見つけてから意見を作ること、そして「偉い人」の意見を客観的に分析すること。60分のクラスもすっかり集中して参加できるようになりました。


2026年2月27日金曜日

LAMJコース2月の学習内容(2026年)

   LAMJ-B

時事問題を読み解く・言葉を磨く: 今月も朝日中高生新聞を毎週の素材として活用、選挙特集では「言葉の重み」を小学1年生に説明するというおなじみの課題に取り組んだり、記事の文章をめぐって「事実か意見か」を理由とともに考えました。視覚障害者のスポーツ参加をテーマにした記事では、スポーツ選手を目指すのをやめる理由を10個考えるという課題を通じて、多角的に物事を見るトレーニングをしました。読点の実践も継続して行い、講師が用意した読点なしの文に各自が点を打ち、「なぜそこか」を説明し合うことで、言葉の構造への意識を高めています。

200年後の時代劇を想像する:「自分が生まれてから今までの日本での出来事が、200年後に『時代劇』になったとしたら、どんな出来事を選ぶ?」というお題にも取り組みました。200年後の「お客さん」の生活・興味・価値観を先に想像してから内容を考えてもらうことで、相手意識を持ったアウトプットができたと思います。コロナ禍・女性初の総理大臣・レアアース採掘など、それぞれが選んだテーマに「なぜ200年後の人に伝わるか」という視点を加え、設定を練り直しました。

今月扱ったテーマ:フェイクニュースにどう向き合うか(メディア・リテラシー、質問力)、だまされないための手順を作る・検証する(クリティカル・シンキング、論理的思考)、「目的」と手順の整合性を考える(ランゲージ・アーツ、クリティカル・シンキング)、時事記事を読む・語彙を小1に説明する(読解力、語彙力)、事実と意見を見分ける(クリティカル・シンキング)、タイトルの言い換えとニュアンスの比較(言語感覚、表現力)、スポーツビジネスを具体的に考える(発想力、相手意識)、200年後の時代劇を想像する(歴史的思考、伝える力)、読点を打つ実践(書く力、言葉の意識)、「今週の私の一言」(言葉の選択眼を磨く)

 

LAMJ-A 

授業プラン・コンテストLAMJのクラスでは去年「理想の教育」について話し合ってもらったことがあり、そのとき「ときには生徒が教師となって授業をやるのがいい」という声が上がっていました。そこから構想数ヶ月、優勝者には実際にLAMJのクラスで授業をやってもらうという条件、でLAMJならではの「授業プラン」コンテストを実施。1人ひとり「こんな授業をやってみたい」というプランを発案、多角的に考え、話し合い、ブラッシュアップして、最終日には各自プレゼンをしてもらいました。各生徒が考えた授業プランのタイトルは「ご当地給食を考えよう」「授業とは何か」「身近な『?』」「メイドインLAMJ 〜心おきなく創作する〜」「絶対に幸せになれる公式を作ろう」など様々。堂々と、自分の個性を大事に話す姿は本当にかっこよかったです。LAMJ生にとってプレゼンは「特別なこと」ではありません。プレゼンに至る準備のフレームワーク・思考法を繰り返しトレーニングし、いろいろな形でいろいろなプレゼンを実践してきた彼らにとって、プレゼンとは「自分が考えたことを効果的に伝えるコミュニケーション手段」に過ぎないのだと思います。クラス内に行うワークや話し合いは「楽しいもの」という位置付けも嬉しかったです。授業についてたくさん考えた1ヶ月、お疲れさまでした。約束通り、来月はコンテスト優勝者に「先生」となって授業をしてもらいます(講師も「生徒」として参加します)。楽しみです。

 

今月扱ったテーマ:「言葉の重み」とは何か(クリティカル・シンキング、ランゲージ・アーツ)、話し手責任vs聞き手責任(コミュニケーション、ランゲージ・アーツ、文化人類学)、テクノロジーの歴史(俯瞰する力)、授業の手順を考える(アイデアを実践に移す力、クリエイティブ思考)、この授業を実際やったらどうなる?(クリティカル・シンキング)、授業プランのコンテスト用のプレゼンのMAPを考える(伝える力)、先生として「効果的」な言葉とは(ランゲージ・アーツ)、授業プランをプレゼンし合う(プレゼン力、フィードバック力)


LAMJ-Prep3

LAMJ-Prep 12と「考える」「伝える」を磨いてきた生徒たちは今月からLAMJ-Prep 3のクラスに進みました。まず取り組んだのは「わかったつもり」に気づくワーク。短いお話を読 み、問いに答えるごとに「わかる」と「わかったつもり」の線引きが見えてくるという仕組みで、生徒たちはペアワークで話し合うこともすっかり得意になった様子。活発な議論を繰り広げていました。


2026年1月30日金曜日

LAMJコース1月の学習内容(2026年)

   LAMJ-B

講師の指示文にとにかく点を打つ:先月より引き続き、読点の打ち方の実践トレーニングをしています。自分の書く文章はもちろん、講師があえて読点ゼロの指示文を書いて「自分でここだと思ったところに点を打ち、なぜそこが良いのか説明する」ということを毎回やっています。たとえば「2026年最初に聞いた音は何?」のような短い文でも意見が分かれ、理由を聞いているとなるほど、と思います。点という小さくて大きな存在からも考える力、言葉の意識、表現力を鍛えます。

 

フェイクニュース、フェイクキャプション:保護者の方からのリクエストもあり、「フェイクニュース」を取り上げました。まずはフェイクニュースとは言わずにSNSに載っていた画像を見せ、その画像について思いついた質問・疑問を思いつくだけ挙げてもらうということをやりました。質問についてはこれまでたくさんトレーニングした生徒たち。1枚の画像につきあっという間に30も質問が出てきて、生徒たちが出した質問をまとめてぶつければその画像の真偽などすぐにわかると思いました。AI時代、やはり大事なのは考える力です。

 

今月扱ったテーマ:根拠と共に点を打つ(書く力、分類する力、考える力)、アンケートに答えるのはどんな人?(クリティカル・シンキング、統計学)、フェイクニュースにどう向き合うか(メディア・リテラシー、質問力)、間違った情報に騙されないための手順を作る(メディア・リテラシー、クリティカル。シンキング)、「今週の私の一言」(言葉の選択眼を磨く)

 

LAMJ-A 

フェイクニュース、フェイクキャプション:こちらのクラスでも、フェイクニュースとは言わずにSNSに載っていた様々な画像を見せ、その画像について思いついた質問・疑問を思いつくだけ挙げてもらい、グループで話し合って「フェイクニュースに騙されないための手順」作成してもらいました。最初の手順として「疑問や否定から考える」「この世のすべての記事に嘘の可能性があると思っておく」が出てきたのはさすが上級クラス。手順のような「計画」を考えるときに目的を定めることが本質であることも、生徒たちは実践を通してわかってきたようです。

 

リテラリー・デバイス分析:今月のLA(ランゲージ・アーツ)では、サブテキストからいしいしんじ著「神主の白木さん」を取り上げました。これまで様々な文章・作品を分析してきましたが、その分析の総称として「リテラリー・デバイス(文章に特定の効果をもたらすことを狙って使う、文章上の技巧)」という概念を紹介、どのような技巧がこの作品に軽妙さを与えているのか、話し合いました。その上でこの軽妙な小説を「じめっとした暗〜い文体」に書き換えることを実践。文の長さ、視点、言葉の選び方、擬音の有無、読点の多寡。生徒たちは頭をフル回転させて「表現の効果」について多角的に考えています。

 

今月扱ったテーマ:自分がLAMJにしたい貢献を子どもの頃の経験と結びつける(結びつける力、書く力)、囚人のジレンマ(ゲーム理論、目的を考える、相手の立場を必死に想像する)、フェイクニュースに騙されないための手順(メディア・リテラシー、クリティカル・シンキング)、いしいしんじ「神主の白木さん」の文章技巧分析、文体変換(ランゲージ・アーツ)


LAMJ-Prep2

10回コースが終了、最終回は「300円を使って誰かを最高にハッピーにする方法」を考え、プレゼンしてもらいました。LAMJ-Prep 1の頃から本当に、びっくりするほど伸びた生徒たち。考えることも伝えることもプレゼンも、「言われたからやる」ではなく「自分で考えたい、伝えたいことがあるからやる」に変わりました。プレゼンではもちろん、メモも原稿も持たず、アイコンタクトバッチリのかっこよさ。皆たくさん緊張したでしょうに本当にがんばってくれました。保護者の皆様、この10回もまたたくさんのご理解とサポートをくださり、本当にありがとうございました。2月半ばからは次なるクラス、LAMJ-Prep 3 が始まります。LAMJ-Prepの総仕上げ。はりきっていきましょう。


2025年12月22日月曜日

LAMJコース12月の学習内容(2025年)

  LAMJ-B

取材する、記事を書く、見出しをつける、記事内容を事実と意見に分ける:テキストとしている朝日中高生新聞に「夢のような時間」という表現が載っていたことをきっかけに、「夢のような時間」って何だろう、という問いかけたところから始まった企画。生徒たちはペアになってお互いを取材、文字数制限内で記事として文章を書き、新聞記事の見出しをいろいろ比べて「見出しのルール」を分析、見出しをつけました。出来上がった記事の各文を「事実」と「意見」に分けたところ、「意見」が圧倒的に多いことがわかり、新聞記事は事実よりも記者の意見が多いのかもしれない、と気づけたことは大きな収穫でした。2025年も、言葉や疑問に素直に向き合ってたくさんの考えを言葉にしてくれた生徒たち、ご協力くださった保護者の皆様、本当にありがとうございました。2026年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

どこかで見たような大きな茶色い目をした犬を連れた宇宙人:日本語には、英語のような明確な「コンマ(または読点)の打ち方」のルールはありません。だからこそおもしろいし、しっかり考えて打たなければなりません。そこで、「『どこかで見たような大きな茶色い目をした犬を連れた宇宙人』の読点の位置を変えると意味はどう変わるか」というディスカッションをしてもらいました。ストライクゾーンこそあれ絶対解のないこの問い。どこまで考えを言葉にできるかが勝負です。ご家庭でもぜひチャレンジなさってみてください。

 

今月扱ったテーマ:クラスメートの「〇〇のような時間」について取材、記事を書く(質問力、書く力、まとめる力、目的を意識して書く)、見出しの必要条件を探す(観察力、ランゲージ・アーツ)、記事に「意見」が多いのはなぜか(メディア・リテラシー)、点を徹底点検(ランゲージ・アーツ、クリティカル・シンキング) 

LAMJ-A 

映画紹介記事の黄金比率を考える:テキストとしている朝日中高生新聞に映画紹介記事がたくさん載っていたことから、映画紹介記事の黄金比率があるとしたらそれは何か、ディスカッションしました。冒頭のつかみはどうなっているか、あらすじはいつ、どこまで出すのが「正解」なのか。いろいろな意見が出たところで「限られた文字数で相手を惹きつける技術は『問いかけ』だけ?」という問いが浮上、今月はその解明のためにも King Gnuの「カメレオン」という曲のミュージック・ビデオを徹底分析しました。

 

King Gnu「カメレオン」の詞を紙芝居にするなら〜MV分析:今月のランゲージ・アーツではKing Gnu「カメレオン」を取り上げ、歌詞の分析、歌詞を絵本・紙芝居にするならどんな構成にするか、小説のような内容のミュージック・ビデオ(MV)を「事実」だけで語るとどうなるか、MV作者が伝えたかったことと目的は何かをまずは話し合いました。その上で「相手を惹きつける手段には『問いかけ』以外に何があるか」をディスカッション。言葉だけでなくビジュアル・音にも意識を向けることで「伝える技術」包括的に考えて言語化する良い機会となりました。広くて深い議論、卓越したリーダーシップ、クリエイティビティ。2025年も大人が腰を抜かすようなことを何度もやってみせてくれた生徒たち。保護者の皆様にもお世話になりました。2026年もこの続きを、どうぞよろしくお願いいたします。

 

今月扱ったテーマ:「戦争を二度とするまい」という気持ちはなぜ崩れてしまうのか(クリティカル・シンキング)、映画紹介記事の黄金比率とは(ランゲージ・アーツ、クリティカル・シンキング)、「いいね」と思うビジュアルにはどんなルールがあるか(言語化力、文字以外の「伝える」を考える)、King Gnu「カメレオン」の詩を紙芝居にするとしたら(読解力、表現力、クリエイティビティ)、「カメレオン」のミュージックビデオのあらすじを「事実」のみで語る(クリティカル・シンキング、表現力)、読者・視聴者を惹きつける技術とは(クリティカル・シンキング、デザイン・シンキング)

LP-2

プレゼンテーションの達人になるための1ヶ月。話すときに大事なのは内容や声だけじゃない。手は?足は?目は?実践方式で皆で考えました。理由を考えるのは当たり前、先生に質問されていないことも考えるよそんな頼もしい態度が育ってきた生徒たち。LAMJ-Prep 2もあと1回を残すのみとなり、最終回のプレゼンに向けて準備を進めています。LAMJ-Prep初年の2025年、保護者の皆様には本当にご理解ご協力を賜りました。2026年もどうぞよろしくお願いいたします。


LAMJコース6月の学習内容(2026年)

LAMJ-B 日本の小中学生をターゲットにクラッカーの広告を考える :今年度中長期プロジェクト「どこでもドアの広告作成」の準備作業として、ブラジルで製造されているクラッカーの広告を日本の小中学生をターゲットに作るとしたら … と考えてプランを練ってもらいました。伝えるための基本「...