2026年3月4日水曜日

LAMJコース2月の学習内容(2026年)

   LAMJ-B

時事問題を読み解く・言葉を磨く: 今月も朝日中高生新聞を毎週の素材として活用、選挙特集では「言葉の重み」を小学1年生に説明するというおなじみの課題に取り組んだり、記事の文章をめぐって「事実か意見か」を理由とともに考えました。視覚障害者のスポーツ参加をテーマにした記事では、スポーツ選手を目指すのをやめる理由を10個考えるという課題を通じて、多角的に物事を見るトレーニングをしました。読点の実践も継続して行い、講師が用意した読点なしの文に各自が点を打ち、「なぜそこか」を説明し合うことで、言葉の構造への意識を高めています。

200年後の時代劇を想像する:「自分が生まれてから今までの日本での出来事が、200年後に『時代劇』になったとしたら、どんな出来事を選ぶ?」というお題にも取り組みました。200年後の「お客さん」の生活・興味・価値観を先に想像してから内容を考えてもらうことで、相手意識を持ったアウトプットができたと思います。コロナ禍・女性初の総理大臣・レアアース採掘など、それぞれが選んだテーマに「なぜ200年後の人に伝わるか」という視点を加え、設定を練り直しました。

今月扱ったテーマ:フェイクニュースにどう向き合うか(メディア・リテラシー、質問力)、だまされないための手順を作る・検証する(クリティカル・シンキング、論理的思考)、「目的」と手順の整合性を考える(ランゲージ・アーツ、クリティカル・シンキング)、時事記事を読む・語彙を小1に説明する(読解力、語彙力)、事実と意見を見分ける(クリティカル・シンキング)、タイトルの言い換えとニュアンスの比較(言語感覚、表現力)、スポーツビジネスを具体的に考える(発想力、相手意識)、200年後の時代劇を想像する(歴史的思考、伝える力)、読点を打つ実践(書く力、言葉の意識)、「今週の私の一言」(言葉の選択眼を磨く)

 

LAMJ-A 

授業プラン・コンテストLAMJのクラスでは去年「理想の教育」について話し合ってもらったことがあり、そのとき「ときには生徒が教師となって授業をやるのがいい」という声が上がっていました。そこから構想数ヶ月、優勝者には実際にLAMJのクラスで授業をやってもらうという条件、でLAMJならではの「授業プラン」コンテストを実施。1人ひとり「こんな授業をやってみたい」というプランを発案、多角的に考え、話し合い、ブラッシュアップして、最終日には各自プレゼンをしてもらいました。各生徒が考えた授業プランのタイトルは「ご当地給食を考えよう」「授業とは何か」「身近な『?』」「メイドインLAMJ 〜心おきなく創作する〜」「絶対に幸せになれる公式を作ろう」など様々。堂々と、自分の個性を大事に話す姿は本当にかっこよかったです。LAMJ生にとってプレゼンは「特別なこと」ではありません。プレゼンに至る準備のフレームワーク・思考法を繰り返しトレーニングし、いろいろな形でいろいろなプレゼンを実践してきた彼らにとって、プレゼンとは「自分が考えたことを効果的に伝えるコミュニケーション手段」に過ぎないのだと思います。クラス内に行うワークや話し合いは「楽しいもの」という位置付けも嬉しかったです。授業についてたくさん考えた1ヶ月、お疲れさまでした。約束通り、来月はコンテスト優勝者に「先生」となって授業をしてもらいます(講師も「生徒」として参加します)。楽しみです。

 

今月扱ったテーマ:「言葉の重み」とは何か(クリティカル・シンキング、ランゲージ・アーツ)、話し手責任vs聞き手責任(コミュニケーション、ランゲージ・アーツ、文化人類学)、テクノロジーの歴史(俯瞰する力)、授業の手順を考える(アイデアを実践に移す力、クリエイティブ思考)、この授業を実際やったらどうなる?(クリティカル・シンキング)、授業プランのコンテスト用のプレゼンのMAPを考える(伝える力)、先生として「効果的」な言葉とは(ランゲージ・アーツ)、授業プランをプレゼンし合う(プレゼン力、フィードバック力)


LAMJ-Prep3

LAMJ-Prep 12と「考える」「伝える」を磨いてきた生徒たちは今月からLAMJ-Prep 3のクラスに進みました。まず取り組んだのは「わかったつもり」に気づくワーク。短いお話を読 み、問いに答えるごとに「わかる」と「わかったつもり」の線引きが見えてくるという仕組みで、生徒たちはペアワークで話し合うこともすっかり得意になった様子。活発な議論を繰り広げていました。


2026年2月4日水曜日

LAMJコース1月の学習内容(2026年)

   LAMJ-B

講師の指示文にとにかく点を打つ:先月より引き続き、読点の打ち方の実践トレーニングをしています。自分の書く文章はもちろん、講師があえて読点ゼロの指示文を書いて「自分でここだと思ったところに点を打ち、なぜそこが良いのか説明する」ということを毎回やっています。たとえば「2026年最初に聞いた音は何?」のような短い文でも意見が分かれ、理由を聞いているとなるほど、と思います。点という小さくて大きな存在からも考える力、言葉の意識、表現力を鍛えます。

 

フェイクニュース、フェイクキャプション:保護者の方からのリクエストもあり、「フェイクニュース」を取り上げました。まずはフェイクニュースとは言わずにSNSに載っていた画像を見せ、その画像について思いついた質問・疑問を思いつくだけ挙げてもらうということをやりました。質問についてはこれまでたくさんトレーニングした生徒たち。1枚の画像につきあっという間に30も質問が出てきて、生徒たちが出した質問をまとめてぶつければその画像の真偽などすぐにわかると思いました。AI時代、やはり大事なのは考える力です。

 

今月扱ったテーマ:根拠と共に点を打つ(書く力、分類する力、考える力)、アンケートに答えるのはどんな人?(クリティカル・シンキング、統計学)、フェイクニュースにどう向き合うか(メディア・リテラシー、質問力)、間違った情報に騙されないための手順を作る(メディア・リテラシー、クリティカル。シンキング)、「今週の私の一言」(言葉の選択眼を磨く)

 

LAMJ-A 

フェイクニュース、フェイクキャプション:こちらのクラスでも、フェイクニュースとは言わずにSNSに載っていた様々な画像を見せ、その画像について思いついた質問・疑問を思いつくだけ挙げてもらい、グループで話し合って「フェイクニュースに騙されないための手順」作成してもらいました。最初の手順として「疑問や否定から考える」「この世のすべての記事に嘘の可能性があると思っておく」が出てきたのはさすが上級クラス。手順のような「計画」を考えるときに目的を定めることが本質であることも、生徒たちは実践を通してわかってきたようです。

 

リテラリー・デバイス分析:今月のLA(ランゲージ・アーツ)では、サブテキストからいしいしんじ著「神主の白木さん」を取り上げました。これまで様々な文章・作品を分析してきましたが、その分析の総称として「リテラリー・デバイス(文章に特定の効果をもたらすことを狙って使う、文章上の技巧)」という概念を紹介、どのような技巧がこの作品に軽妙さを与えているのか、話し合いました。その上でこの軽妙な小説を「じめっとした暗〜い文体」に書き換えることを実践。文の長さ、視点、言葉の選び方、擬音の有無、読点の多寡。生徒たちは頭をフル回転させて「表現の効果」について多角的に考えています。

 

今月扱ったテーマ:自分がLAMJにしたい貢献を子どもの頃の経験と結びつける(結びつける力、書く力)、囚人のジレンマ(ゲーム理論、目的を考える、相手の立場を必死に想像する)、フェイクニュースに騙されないための手順(メディア・リテラシー、クリティカル・シンキング)、いしいしんじ「神主の白木さん」の文章技巧分析、文体変換(ランゲージ・アーツ)


LAMJ-Prep2

10回コースが終了、最終回は「300円を使って誰かを最高にハッピーにする方法」を考え、プレゼンしてもらいました。LAMJ-Prep 1の頃から本当に、びっくりするほど伸びた生徒たち。考えることも伝えることもプレゼンも、「言われたからやる」ではなく「自分で考えたい、伝えたいことがあるからやる」に変わりました。プレゼンではもちろん、メモも原稿も持たず、アイコンタクトバッチリのかっこよさ。皆たくさん緊張したでしょうに本当にがんばってくれました。保護者の皆様、この10回もまたたくさんのご理解とサポートをくださり、本当にありがとうございました。2月半ばからは次なるクラス、LAMJ-Prep 3 が始まります。LAMJ-Prepの総仕上げ。はりきっていきましょう。


LAMJコース12月の学習内容(2025年)

  LAMJ-B

取材する、記事を書く、見出しをつける、記事内容を事実と意見に分ける:テキストとしている朝日中高生新聞に「夢のような時間」という表現が載っていたことをきっかけに、「夢のような時間」って何だろう、という問いかけたところから始まった企画。生徒たちはペアになってお互いを取材、文字数制限内で記事として文章を書き、新聞記事の見出しをいろいろ比べて「見出しのルール」を分析、見出しをつけました。出来上がった記事の各文を「事実」と「意見」に分けたところ、「意見」が圧倒的に多いことがわかり、新聞記事は事実よりも記者の意見が多いのかもしれない、と気づけたことは大きな収穫でした。2025年も、言葉や疑問に素直に向き合ってたくさんの考えを言葉にしてくれた生徒たち、ご協力くださった保護者の皆様、本当にありがとうございました。2026年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

どこかで見たような大きな茶色い目をした犬を連れた宇宙人:日本語には、英語のような明確な「コンマ(または読点)の打ち方」のルールはありません。だからこそおもしろいし、しっかり考えて打たなければなりません。そこで、「『どこかで見たような大きな茶色い目をした犬を連れた宇宙人』の読点の位置を変えると意味はどう変わるか」というディスカッションをしてもらいました。ストライクゾーンこそあれ絶対解のないこの問い。どこまで考えを言葉にできるかが勝負です。ご家庭でもぜひチャレンジなさってみてください。

 

今月扱ったテーマ:クラスメートの「〇〇のような時間」について取材、記事を書く(質問力、書く力、まとめる力、目的を意識して書く)、見出しの必要条件を探す(観察力、ランゲージ・アーツ)、記事に「意見」が多いのはなぜか(メディア・リテラシー)、点を徹底点検(ランゲージ・アーツ、クリティカル・シンキング) 

LAMJ-A 

映画紹介記事の黄金比率を考える:テキストとしている朝日中高生新聞に映画紹介記事がたくさん載っていたことから、映画紹介記事の黄金比率があるとしたらそれは何か、ディスカッションしました。冒頭のつかみはどうなっているか、あらすじはいつ、どこまで出すのが「正解」なのか。いろいろな意見が出たところで「限られた文字数で相手を惹きつける技術は『問いかけ』だけ?」という問いが浮上、今月はその解明のためにも King Gnuの「カメレオン」という曲のミュージック・ビデオを徹底分析しました。

 

King Gnu「カメレオン」の詞を紙芝居にするなら〜MV分析:今月のランゲージ・アーツではKing Gnu「カメレオン」を取り上げ、歌詞の分析、歌詞を絵本・紙芝居にするならどんな構成にするか、小説のような内容のミュージック・ビデオ(MV)を「事実」だけで語るとどうなるか、MV作者が伝えたかったことと目的は何かをまずは話し合いました。その上で「相手を惹きつける手段には『問いかけ』以外に何があるか」をディスカッション。言葉だけでなくビジュアル・音にも意識を向けることで「伝える技術」包括的に考えて言語化する良い機会となりました。広くて深い議論、卓越したリーダーシップ、クリエイティビティ。2025年も大人が腰を抜かすようなことを何度もやってみせてくれた生徒たち。保護者の皆様にもお世話になりました。2026年もこの続きを、どうぞよろしくお願いいたします。

 

今月扱ったテーマ:「戦争を二度とするまい」という気持ちはなぜ崩れてしまうのか(クリティカル・シンキング)、映画紹介記事の黄金比率とは(ランゲージ・アーツ、クリティカル・シンキング)、「いいね」と思うビジュアルにはどんなルールがあるか(言語化力、文字以外の「伝える」を考える)、King Gnu「カメレオン」の詩を紙芝居にするとしたら(読解力、表現力、クリエイティビティ)、「カメレオン」のミュージックビデオのあらすじを「事実」のみで語る(クリティカル・シンキング、表現力)、読者・視聴者を惹きつける技術とは(クリティカル・シンキング、デザイン・シンキング)

LP-2

プレゼンテーションの達人になるための1ヶ月。話すときに大事なのは内容や声だけじゃない。手は?足は?目は?実践方式で皆で考えました。理由を考えるのは当たり前、先生に質問されていないことも考えるよそんな頼もしい態度が育ってきた生徒たち。LAMJ-Prep 2もあと1回を残すのみとなり、最終回のプレゼンに向けて準備を進めています。LAMJ-Prep初年の2025年、保護者の皆様には本当にご理解ご協力を賜りました。2026年もどうぞよろしくお願いいたします。


2025年12月5日金曜日

LAMJコース11月の学習内容(2025年)

 LAMJ-B

 

「働いて、働いて、働いて、働いて、働いてまいります」をランゲージ・アーツで考える: 高市首相が就任時に放った、「働いて、働いて、働いて、働いて、働いてまいります」という言葉の効果をディスカッション。「働いて」が3つだったらどうなる?6つだったら?「どんなに苦しくても働いてまいります」だったら意味や効果はどう変わる?と問いかけたところ、「3つの方が伝わりやすいかも」「6つだとしつこい」「『どんなに苦しくても』は応援したくなるけど、男性と女性で感じ方が違うかも」などの意見が出ました。

 

今週の私の一言:ランゲージ・アーツの基礎力を磨くため、今月から「今週の私の一言」というルーティーンを始めました。例えば「たい焼きは幸せになる」と思ったら、似て非なる表現「たい焼きは幸せを感じる/幸せを呼ぶ/幸せを運んでくる」などを挙げ、どの表現が自分の感覚をもっとも的確に表現できているかを理由と共に考えるというものです。言葉の力を磨くために、言葉を「主体的に選択する(すなわち自分の言葉に責任を持つ)」という態度を習慣化していきます。

 

今月扱ったテーマ:ワーク・ライフ・バランスなどの現代用語を小1に説明(理解力、表現力、相手を意識したコミュニケーション)、「働いて、働いて、働いて、働いて、働いてまいります」と高市さんはなぜ言ったのか(ランゲージ・アーツ、国会議員の男女比を知る)、「今週の私の一言」(ランゲージ・アーツ基礎力)、自分の意見に反論してみる(クリティカル・シンキング)、朝日中高生新聞の記事の続きを書く(内容・読者・目的を踏まえた上で表現する)、今年の主要なニュースにふさわしい漢字・ふさわしくない漢字を考える(世界を知る、表現力)、クラスメートの「〇〇のような時間」について取材する(質問力)



LAMJ-A


理想の中学校の、理想の入試国語問題を、重松清の小説で作る:中学入試問題で長年引っ張りだこの、重松清さんの小説。サブテキストに重松氏の「おまじない」(3.11を扱ったもの)が載っていたことから、仮にLAMJの生徒たちが中学を作り、重松清の小説で入試問題を作ったら1ヶ月を費やして試験問題を作成してもらいました。どんな中学にしたい?どんな生徒に来てもらいたい?試験ではどんな力を測る?どんな試験なら生徒の力を測れる?小説のどの箇所を取り上げるべき?試験問題がおもしろくて何が悪い?この入試問題にした場合の最悪のシナリオは? 考えるポイントは山ほどありましたが、互いにアイデアを出し合って傾聴してまとめていく姿は圧巻。最後は作った問題を互いに解き合い、作成者に採点してもらい、合否発表も行いました。試験を作る人の苦労がわかったと生徒たちは言っていましたが、普段試験を作っている講師からすると、あのチームプレーがあればどんなことも乗り越えられますよ。見事な協力姿勢に乾杯。

 

生徒たちが考える、理想の中学校とは:理想の中学の「教育方針」「授業形態」「校則でいちばん大事にしたいこと」の意見がとてもおもしろかったので一部シェアさせてください。《教育方針》「『一つを極める』と『こうでありたい』をかけあわせる」「想像力豊かな大人に」《授業形態》「教科書はなく、先生が授業毎にプリントを用意する」「生徒が教師として他人に教えるし、自分は勉強するみたいな授業」《校則でいちばん大事にしたいこと》「仲間外れをつくらない」「整髪料は無香料のものにする(匂いは人によって感覚が違うから)」「やりたいこととやらなければいけないことの区別」

 

今月扱ったテーマ:理想の学校とは(議論力、クリエイティブ思考)、新聞記事の文章を「事実」と「意見」に分ける(クリティカル・シンキング)、「働いて、働いて、働いて、働いて、働いてまいります」は効果的か(ランゲージ・アーツ)、自国第一主義と排外主義(世界を知る)、理想の入試国語問題を重松清著『おまじない』を使って作成・解答・採点(ランゲージ・アーツ、目的から逆算して考える力、クリエイティブ思考、国語力、相手を尊重して伝える)



LAMJ-P


同じ出来事を扱っているのにあのニュース番組とこのニュース番組とではどうして違うことを言うのだろう—今月はメディア・リテラシーの基礎を学ぶことから始めました。プレゼンテーションのトレーニングのウォーミングアップとして「伝える順序」にも注目。何をどんな順序で伝えると相手にとってわかりやすいか、1人ひとりしっかり考えてくれました。

2025年11月4日火曜日

LAMJコース10月の学習内容(2025年)

 LAMJ-B

議論のお作法、6 Thinking Hats:議論が得意になるためには考える力、伝える力、場数が欠かせませんが、議論の雛形を知っておくことも大事です。先月からグループ・ディスカッションを本格的に始めたLAMJ-Bでは議論の雛形のひとつとして 6 Thinking Hats というメソッドの指導を始めました。自分が言おうとしていることは事実なのか、意見なのか、気持ちなのか。もしもと仮定して考えを深めることで何が得られるのか。生徒たちはこのメソッドを使って「ウーブン・シティ」やノーベル賞について議論。実践力を様々な角度からつけています。

 意味がわからない言葉は絶対に使わない:テキストとして使っている新聞、宿題のために調べるネットや辞書には小中学生が知らない言葉がたくさん出てきます。「知らない言葉」を知らないまま使いたくなることもあります。でも「意味のわからない言葉を使うのは厳禁。辞書を引いて小1に意味を説明できるようになったらどんどん使えばいい。そうやってどんどん語彙を増やしてほしい」と話しました。名探偵コナンが言う通り「言葉は刃物なんだ」、理解しないまま使ってしまうと誰かを傷つけることになりかねない。LAMJは言葉を特別に大事にする場です。言葉の「裏の顔」も知っておいてほしいです。

 今月扱ったテーマ6 Thinking Hatsを知る・実践する(議論力、情報を分ける力、クリエイティブ思考)、新聞記事の各文を事実・意見に分ける(クリティカル・シンキング、メディア・リテラシー)、目的を言語化してから質問する(質問力、クリティカル・シンキング)、今秋の値上げについて多角的に考え、議論する(6 Thinking Hats)、「この秋も値上げが止まらない」「この秋も値上げが続く」の意味・効果の違いは何か(ランゲージ・アーツ)、手話の目的と効果を考える(手話の「言葉」性に注目する、ランゲージ・アーツ)

 

LAMJ-A 

ある中学生の留学体験記を「おもしろく」書き換える:テキストとしている朝日中高生新聞に載っていた留学体験記を取り上げ、皆で文章全体の構造を分析。日本で推奨される作文のほとんどは「起承転結」になっていてこの体験記も例外ではなかったのですが、起承転結はわかりやすい安心感がある反面、おもしろさに欠けるというマイナス面があります。そこで生徒たちはあえて起承転結をこわし、具体的なエピソードにズームインするなどして「おもしろい」文章に書き換えることにチャレンジ。今月は、起承転結とは何か、起承転結を壊して文章を書くとどんな効果が得られるのか、考え、実践しました。

 あさのあつこの文体・内容を借用して自分の夢について書いてみる:これまでLAMJのランゲージ・アーツでは、各作家の表現スタイルから美味しいところだけいただいて応用するというスタイルをとってきましたが、今月は趣向を変え、文庫1ページ分の文章を、構造・趣旨・文体などなるべく真似て自分の文脈(「夢」)について書いてみる、ということをやってみました。その後の振り返りには「自分はこれでいいんだと思っている自分がいることに気づいた」「いつも書いている書き方がこんなにも自分に影響しているんだと気づきいた」などとありました。普段と違う表現形態は自分を見つめ直すきっかけにもなるのですね。今月も皆に教わりました。

 今月扱ったテーマ:国家は他の国に「承認」されるべきものなのか(哲学思考、言葉を定義する)、ある中学生が書いた文章をおもしろく書き換える(ランゲージ・アーツ)、自分の意見に反論して気づいたことは何か(クリティカル・シンキング)、あさのあつこ「みどり色の記憶」の構成・セリフの分析(ランゲージ・アーツ)、あさのあつこ「みどり色の記憶」の文体・構造を借用して「自分の夢」について書く(ランゲージ・アーツ)


LP-2

先月に続き、多角的に話し合うための議論メソッド「6 thinking hats」のトレーニングを行いました。このクラスはこれまで対面のみで行ってきましたが、雪が積もったり熱が出たらオンラインでも参加できるといいよね、6 thinking hatsを使って試しに話し合ってみようかと実践したところ見事な話し合いとなり、納得のいく結論を出すことができました。みんなすごいです。自分の「考える」「伝える」を楽しむだけでなく、他の人の意見を好奇心を持って聴く態度を身につけていってくれればと思います。

2025年10月2日木曜日

LAMJコース9月の学習内容(2025年)

LAMJ-B

 事実と意見2.0:思考力の基礎でもあり、情報化社会を生き抜くための必須スキルである「事実と意見の線引き」。LAMJ-Bでは毎週必ず「〇〇について事実と意見を探す」ということをやっています。生徒たちの線引き力がどんどん上がってきたので、今月は「調査結果の数値をどんな言葉で表現すれば『事実』となり、どんな表現だと『意見』になるのか」を考えてもらいました。目の前にある「事実」にどこまで人間の解釈が入り込んでいるのか。ちょっとした言葉の違いで意味範疇はどれだけ変わるのか。皆、言葉への鋭い意識を持っています。

 

村竹ラシッド選手の「何が足りなかったんだろう」:ランゲージ・アーツ(LA)の基礎力をつけるために、さきの世界陸上で入賞した村竹ラシッド選手が試合後に泣きながら口にした「何が足りなかったんだろう」という言葉を取り上げました。「足りない」とはどういう概念か、「足りない」という言葉を使う背景に村竹選手にはどんな思いがあるのか。似て非なる表現と比較しながらディスカッションしました。

 

今月扱ったテーマ:偉人の言葉(フランツ・シューベルト、平塚らいてう、ウィリアム・バロウズ、グラハム・ベル)、事実と意見(クリティカル・シンキング)、質問は何のためにするのか(多様性理解)、村竹ラシッド選手の発言をランゲージ・アーツ的に分析(ランゲージ・アーツ、他者理解)、ウィリアム・バロウズの名言の翻訳をランゲージ・アーツで考える(ランゲージ・アーツ、言葉への意識)

 


 

LAMJ-A 

自分たちで問いを立ててみて気づけたこと:テキストとしている朝日中高生新聞に「そもそも国籍とは何だろう」という問う記事があったことから、これをテーマに議論をしてもらいました。「そもそも国籍とは何だろう」のような遠大なテーマに取り組むためには、小さな問いを立てて一歩一歩議論を進めていく必要があります。LAMJでの議論はこれまで、講師が「小さな問い」を与えて生徒たちがそれについて話し合うという流れで行ってきましたが、今月は初めて自分たちで問いを立ててもらいました。色々おもしろい問いが出たところで実際議論してみると「あること」に皆が気づき始めそれは「どんな議論も、まずは言葉の定義から始めなければいけない」ということ。これを教科書などで「教わる」ことと、経験を通して自分たちで「見つける」ことには大いなる違いがあります。

 

小池真理子の「登場人物から見た世界を描き切る」技術を分析・応用:サブテキストにしている小説集から、今月は小池真理子さんの『テンと月』を読み、彼女が得意とする「登場人物にはどう見えて・聞こえていたのか」を描写する技術を分析、ディスカッションしました。皆すっかりランゲージ・アーツに慣れ、目のつけどころも分析の勘所も冴え渡っています。最後は、分析して見えた技術を自分たちの文脈に応用して作文しました。

 

今月扱ったテーマ:効果的な見出し・写真とは(伝える技術)、オススメの防災グッズの記事と見出しを書く(読者の立場に立って作文する)、国籍とは何か(哲学思考のための問いを自分で立ててディスカッションする)、小池真理子『テンと月』の語彙・構成・テクニック分析(ランゲージ・アーツ)、小池真理子『テンと月』のテクニックを応用する(ランゲージ・アーツ)


LP-2

 今月からあらたに「LAMJ-Prep2 コミュニケーション能力プログラム」がスタート。LAMJ-Prep1で「考える」「伝える」の基礎を楽しく実践してきた生徒たちは中級レベルに進み、夏休みのブランクもなんのその、見事な「考える人」「伝える人」ぶりを披露してくれています。今月は「あるもの」をじっくり観察してその正体を推理したり、議論のメソッド「6 thinking hats」のトレーニングを始めました。皆、考えて伝えることが本当に楽しそうです。


2025年9月5日金曜日

LAMJコース8月の学習内容(2025年)

 8月期は通常クラスはお休みし、特別講座「社会のモヤモヤ解決キャンペーン 〜議論&発信のクリエイター体験〜」(対面)、「未来へ繋げる、それぞれのコロナ禍 〜100年後に託すメッセージ〜」(オンライン)を行いました。

対面講座ではさまざまなクリエイティブ思考にチャレンジ、モヤモヤを解決するためのキャンペーンCM(劇)を作成。オンライン講座では1人ひとりコロナ禍と向き合い、クリティカル・シンキングを駆使して100年後の人々へのビデオメッセージを作成しました。どちらの講座もたくさん考え、話し合い、普段は言葉にしないような思いも言葉にして吐き出し、他者の立場に立って見事に伝えたいことを積み上げてくれたと思います。みんな本当にがんばりました。お疲れさまでした。今年も感動をありがとう。
LAMJは9月からは通常クラスに戻ります。

LAMJコース2月の学習内容(2026年)

    LAMJ-B 時事問題を読み解く・言葉を磨く:   今月も朝日中高生新聞を毎週の素材として活用、選挙特集では「言葉の重み」を小学 1 年生に説明するというおなじみの課題に取り組んだり、記事の文章をめぐって「事実か意見か」を理由とともに考えました。視覚障害者のスポーツ参加を...