2025年12月22日月曜日

LAMJコース12月の学習内容(2025年)

  LAMJ-B

取材する、記事を書く、見出しをつける、記事内容を事実と意見に分ける:テキストとしている朝日中高生新聞に「夢のような時間」という表現が載っていたことをきっかけに、「夢のような時間」って何だろう、という問いかけたところから始まった企画。生徒たちはペアになってお互いを取材、文字数制限内で記事として文章を書き、新聞記事の見出しをいろいろ比べて「見出しのルール」を分析、見出しをつけました。出来上がった記事の各文を「事実」と「意見」に分けたところ、「意見」が圧倒的に多いことがわかり、新聞記事は事実よりも記者の意見が多いのかもしれない、と気づけたことは大きな収穫でした。2025年も、言葉や疑問に素直に向き合ってたくさんの考えを言葉にしてくれた生徒たち、ご協力くださった保護者の皆様、本当にありがとうございました。2026年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

どこかで見たような大きな茶色い目をした犬を連れた宇宙人:日本語には、英語のような明確な「コンマ(または読点)の打ち方」のルールはありません。だからこそおもしろいし、しっかり考えて打たなければなりません。そこで、「『どこかで見たような大きな茶色い目をした犬を連れた宇宙人』の読点の位置を変えると意味はどう変わるか」というディスカッションをしてもらいました。ストライクゾーンこそあれ絶対解のないこの問い。どこまで考えを言葉にできるかが勝負です。ご家庭でもぜひチャレンジなさってみてください。

 

今月扱ったテーマ:クラスメートの「〇〇のような時間」について取材、記事を書く(質問力、書く力、まとめる力、目的を意識して書く)、見出しの必要条件を探す(観察力、ランゲージ・アーツ)、記事に「意見」が多いのはなぜか(メディア・リテラシー)、点を徹底点検(ランゲージ・アーツ、クリティカル・シンキング) 

LAMJ-A 

映画紹介記事の黄金比率を考える:テキストとしている朝日中高生新聞に映画紹介記事がたくさん載っていたことから、映画紹介記事の黄金比率があるとしたらそれは何か、ディスカッションしました。冒頭のつかみはどうなっているか、あらすじはいつ、どこまで出すのが「正解」なのか。いろいろな意見が出たところで「限られた文字数で相手を惹きつける技術は『問いかけ』だけ?」という問いが浮上、今月はその解明のためにも King Gnuの「カメレオン」という曲のミュージック・ビデオを徹底分析しました。

 

King Gnu「カメレオン」の詞を紙芝居にするなら〜MV分析:今月のランゲージ・アーツではKing Gnu「カメレオン」を取り上げ、歌詞の分析、歌詞を絵本・紙芝居にするならどんな構成にするか、小説のような内容のミュージック・ビデオ(MV)を「事実」だけで語るとどうなるか、MV作者が伝えたかったことと目的は何かをまずは話し合いました。その上で「相手を惹きつける手段には『問いかけ』以外に何があるか」をディスカッション。言葉だけでなくビジュアル・音にも意識を向けることで「伝える技術」包括的に考えて言語化する良い機会となりました。広くて深い議論、卓越したリーダーシップ、クリエイティビティ。2025年も大人が腰を抜かすようなことを何度もやってみせてくれた生徒たち。保護者の皆様にもお世話になりました。2026年もこの続きを、どうぞよろしくお願いいたします。

 

今月扱ったテーマ:「戦争を二度とするまい」という気持ちはなぜ崩れてしまうのか(クリティカル・シンキング)、映画紹介記事の黄金比率とは(ランゲージ・アーツ、クリティカル・シンキング)、「いいね」と思うビジュアルにはどんなルールがあるか(言語化力、文字以外の「伝える」を考える)、King Gnu「カメレオン」の詩を紙芝居にするとしたら(読解力、表現力、クリエイティビティ)、「カメレオン」のミュージックビデオのあらすじを「事実」のみで語る(クリティカル・シンキング、表現力)、読者・視聴者を惹きつける技術とは(クリティカル・シンキング、デザイン・シンキング)

LP-2

プレゼンテーションの達人になるための1ヶ月。話すときに大事なのは内容や声だけじゃない。手は?足は?目は?実践方式で皆で考えました。理由を考えるのは当たり前、先生に質問されていないことも考えるよそんな頼もしい態度が育ってきた生徒たち。LAMJ-Prep 2もあと1回を残すのみとなり、最終回のプレゼンに向けて準備を進めています。LAMJ-Prep初年の2025年、保護者の皆様には本当にご理解ご協力を賜りました。2026年もどうぞよろしくお願いいたします。


2025年12月5日金曜日

LAMJコース11月の学習内容(2025年)

 LAMJ-B

 

「働いて、働いて、働いて、働いて、働いてまいります」をランゲージ・アーツで考える: 高市首相が就任時に放った、「働いて、働いて、働いて、働いて、働いてまいります」という言葉の効果をディスカッション。「働いて」が3つだったらどうなる?6つだったら?「どんなに苦しくても働いてまいります」だったら意味や効果はどう変わる?と問いかけたところ、「3つの方が伝わりやすいかも」「6つだとしつこい」「『どんなに苦しくても』は応援したくなるけど、男性と女性で感じ方が違うかも」などの意見が出ました。

 

今週の私の一言:ランゲージ・アーツの基礎力を磨くため、今月から「今週の私の一言」というルーティーンを始めました。例えば「たい焼きは幸せになる」と思ったら、似て非なる表現「たい焼きは幸せを感じる/幸せを呼ぶ/幸せを運んでくる」などを挙げ、どの表現が自分の感覚をもっとも的確に表現できているかを理由と共に考えるというものです。言葉の力を磨くために、言葉を「主体的に選択する(すなわち自分の言葉に責任を持つ)」という態度を習慣化していきます。

 

今月扱ったテーマ:ワーク・ライフ・バランスなどの現代用語を小1に説明(理解力、表現力、相手を意識したコミュニケーション)、「働いて、働いて、働いて、働いて、働いてまいります」と高市さんはなぜ言ったのか(ランゲージ・アーツ、国会議員の男女比を知る)、「今週の私の一言」(ランゲージ・アーツ基礎力)、自分の意見に反論してみる(クリティカル・シンキング)、朝日中高生新聞の記事の続きを書く(内容・読者・目的を踏まえた上で表現する)、今年の主要なニュースにふさわしい漢字・ふさわしくない漢字を考える(世界を知る、表現力)、クラスメートの「〇〇のような時間」について取材する(質問力)



LAMJ-A


理想の中学校の、理想の入試国語問題を、重松清の小説で作る:中学入試問題で長年引っ張りだこの、重松清さんの小説。サブテキストに重松氏の「おまじない」(3.11を扱ったもの)が載っていたことから、仮にLAMJの生徒たちが中学を作り、重松清の小説で入試問題を作ったら1ヶ月を費やして試験問題を作成してもらいました。どんな中学にしたい?どんな生徒に来てもらいたい?試験ではどんな力を測る?どんな試験なら生徒の力を測れる?小説のどの箇所を取り上げるべき?試験問題がおもしろくて何が悪い?この入試問題にした場合の最悪のシナリオは? 考えるポイントは山ほどありましたが、互いにアイデアを出し合って傾聴してまとめていく姿は圧巻。最後は作った問題を互いに解き合い、作成者に採点してもらい、合否発表も行いました。試験を作る人の苦労がわかったと生徒たちは言っていましたが、普段試験を作っている講師からすると、あのチームプレーがあればどんなことも乗り越えられますよ。見事な協力姿勢に乾杯。

 

生徒たちが考える、理想の中学校とは:理想の中学の「教育方針」「授業形態」「校則でいちばん大事にしたいこと」の意見がとてもおもしろかったので一部シェアさせてください。《教育方針》「『一つを極める』と『こうでありたい』をかけあわせる」「想像力豊かな大人に」《授業形態》「教科書はなく、先生が授業毎にプリントを用意する」「生徒が教師として他人に教えるし、自分は勉強するみたいな授業」《校則でいちばん大事にしたいこと》「仲間外れをつくらない」「整髪料は無香料のものにする(匂いは人によって感覚が違うから)」「やりたいこととやらなければいけないことの区別」

 

今月扱ったテーマ:理想の学校とは(議論力、クリエイティブ思考)、新聞記事の文章を「事実」と「意見」に分ける(クリティカル・シンキング)、「働いて、働いて、働いて、働いて、働いてまいります」は効果的か(ランゲージ・アーツ)、自国第一主義と排外主義(世界を知る)、理想の入試国語問題を重松清著『おまじない』を使って作成・解答・採点(ランゲージ・アーツ、目的から逆算して考える力、クリエイティブ思考、国語力、相手を尊重して伝える)



LAMJ-P


同じ出来事を扱っているのにあのニュース番組とこのニュース番組とではどうして違うことを言うのだろう—今月はメディア・リテラシーの基礎を学ぶことから始めました。プレゼンテーションのトレーニングのウォーミングアップとして「伝える順序」にも注目。何をどんな順序で伝えると相手にとってわかりやすいか、1人ひとりしっかり考えてくれました。

LAMJコース4月の学習内容(2026年)

      LAMJ-B   他国の人の目で日本語を眺めてみる :テキストとしている朝日中高生新聞に、外国人の日本語学習を支援する団体が取り上げられていたことから、自分がよく知っている外国を 1 つ選んでその国の人になりきって「日本語の何が難しいか」を考えてもらいました。ひらがな...