LAMJ-Prep
意見を言うこと、理由を意識すること、発表することにみんなどんどん慣れていく!と感動した1ヶ月でした。「このお菓子はどれだけの旅をして自分の家にやってきたのか」について皆で考えたり、「これからの時期、もしも台風が来たらこのクラス(対面実施)はどうする?」とリアルに話し合いもしました。意見に正解も不正解もないことを肌で感じてくれている様子が頼もしい!事実を確認してから意見を言うことの大切さをじわじわと感じ取っていってほしいです。
LAMJ-B
自分にしかできない質問をする:先月から始めた「アクティブ・リスニング+質問」のセッションにもあっという間に慣れた生徒たち。相手の発言を認めながら質問する姿は本当にかっこいいです。じゃあもっとハードルを上げよう、ということで「自分にしかできない質問をする」ことを始めました。質問は、先生にしなさいと言われたからするものじゃない。質問は意見と同じで、自分だから考えられること、聞きたいと思うことを必死に探すんだよ、なぜその質問をしたいのか理由も考えてね、と話したところ…質問セッションが明らかに上の次元へと上がりました。皆のおもしろい質問を一部ご紹介しますね。「あなたが倭寇だったら何を盗みたいですか(なぜこの質問をしたいかというと、私が海賊だったら色んなものを盗みたいと思うので)」「自分の学校の良いところを言える限り教えてもらえますか(なぜこの質問をしたいかというと、自分の学校についても考えてみたくなったし、相手の学校がどれくらい良いところなのか知りたかったから)」。ブラボー!
プレゼンテーションの基本を徹底的にモノにする:プレゼンの基本、それは「何を伝えたいか」「相手は誰か」「相手にどうなってほしいか」を言語化すること。クラスではまず、なぜ「基本」なのかを考えてもらった上で、この基本が皆の「当たり前」となるよう、実践方式でトレーニングを重ねています。来月は、この基本を踏まえた上で、どうコンテンツを磨くか、にフォーカスを当てて実際にプレゼンをしてもらう予定です。テーマはもちろん、各自じっくり選んで決めてもらいます。
今月扱ったテーマ:偉人の言葉の背景・根拠を考える(川端康成、ニール・アームストロング、大久保利通、手塚治虫)、マグリットの絵のタイトルの法則を見抜き、実際にタイトルをつけてみる(構造を見抜く力、クリエイティブ思考)、プレゼンの基礎のカラクリを理解する(プレゼン力)、新聞記事を1つ選んでプレゼンするとしたら(目的と聴衆を意識・言語化する)、自分にしかできない質問をする(質問力)
LAMJ-A
報道写真家・石川文洋さんのベトナム戦争の写真は事実か、意見か:テキストとしている朝日中高生新聞にベトナム戦争の特集があり、報道写真家・石川文洋さんのインタビュー記事が載っていました。クラスでは石川さんのベトナム戦争の写真を数枚取り上げ、この写真を「事実」と言えるとしたら証拠は何か、「意見」と言えるとしたらそれはなぜか、をディスカッション。さらに、この議論は世界の出来事にどうつながるのかを考えてもらいました。弁証法的思考をトレーニングしつつ、観察眼を磨いています。
「投票に行かない人は選挙権を譲るべきか」を哲学のフレームワークで話し合う:LAMJ-Aではほぼ毎回、朝日中高生新聞の記事を起点として議論を行うのですが、今月は新しい試みとして哲学のフレームワークに則って議論するということをやりました。哲学では「言葉の定義」は非常に大事ですが、皆の「投票に行かない人」「選挙権」「譲る」の定義をめぐる議論の素晴らしさといったら!言葉の定義や背景だけでなく、「こう定義するとこんなことが想定できるけど、それでいいのかな」というところまで議論は及び、「議題は『譲るべき』ではなく『譲ってもいい』とした方がいいのでは」「日本を変えるということはとても大変なものなんだなと思った」などの感想も聞くことができました。二週にわたって話し合ってとりあえずの答えを出したところで、議論をさらにレベル上げするために「新たに問いを立てる」ことも行った生徒たち。もはや議論の達人です。
今月扱ったテーマ:報道写真家・石川文洋さんのベトナム戦争の写真は事実か、意見か(クリティカル・シンキング、歴史・世界・報道写真について考える)、「投票に行かない人は選挙権を譲るべきか」を哲学のフレームワークで話し合う(議論力、言葉を定義する力、論理力)、クラスメートの意見に対して「悪魔の代弁者」を演じる(思考力、伝える力)、自分の意見に反論+気づきを得る(クリティカル・シンキング)、山内マリコ『ああ幻の東京五輪 世田谷区』の一節を自分流に書き換える(ランゲージ・アーツ)、自分の住む自治体に「キャラ」を与えて宣伝文を作る(ランゲージ・アーツ、プレゼンテーション)
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