LAMJ-B
「小1の自分へ」プロジェクト、堂々完成:この春小学校を卒業する生徒たちに「小1の自分へ」というプレゼンをやってもらいました。小1の自分ってどんなふうだった?当時の自分に何を伝えたい?プレゼンを聴いた小1の自分にどう感じてもらいたい? 昨夏の「プレゼンの達人」講座で学んだことをおさらいしつつ、1ヶ月かけて小学校生活を振り返ってコツコツ準備しました。そして迎えた本番。本当に、本当に、本当に感動的な内容でした。涙が出ました。「いい方向に行くから大丈夫」「今怒られてることも怒られなくなるから」「勉強はコツコツやろう」「悲しむより楽しんで」。プレゼンは自分の等身大の言葉を等身大の態度で心をこめて届けるもの。それをまさに実践してくれました。どんな先輩のどんなありがたい言葉よりも「小1の自分」にささったであろう言葉たち。特大の感動をありがとう。
振り返り強化:クラスの終わりに、その日学んだことを1つあげ、それを自分のどんな経験につなげられるか、答えてもらっています。つなげ方にも個性が出て毎回楽しいです。振り返りは学んだことを「生きた知識」にするだけでなく、論理力を磨くこともできます。
今月扱ったテーマ:偉人の言葉の背景・根拠を考える(パブロ・ピカソ、本田宗一郎、ベートーベン、ドストエフスキー)、キュビズムと遠近法(絵をじっくり観察して考える・つなげる)、受援力(メタ認知)、「面白い」と「おもしろい」の違い(ランゲージ・アーツ)、小1の自分にプレゼンする(プレゼンテーション・スキル、相手の立場に立って考える、目的から逆算して原稿を作る)、「私はUFOを見た」は事実か意見か(クリティカル・シンキング)
LAMJ-A
赤いぼうし問題の解き方をプレゼンする: 今月はプレゼン強化月間。数学者・野崎昭弘の傑作『赤いぼうし』の場合分け問題をどう解くか、解き方をどうプレゼンすればわからない人でも解けるようになるか—をグループで話し合い、プレゼンしてもらいました。自分とは違う立場の人の目線で考えるとはどういうことか。その人と自分の違いは何か。その違いはどこからどう埋めればいいのか。プレゼンは常に他者を相手にする作業。相手との「違い」はゼロになることはありません。だからこそヘトヘトに疲れるまで相手目線で考えて伝え方を模索する。相手目線へ近づこうとする皆の姿勢、素晴らしかったです。
とことん詩を読みこむ+撞着語法でイメージを作る:今月のランゲージ・アーツ(LA)で取り上げたのは猪狩翔一『Leo』の歌詞。意味がわかるようでわからない難物のこの作品をまずは散文に「翻訳」、その上で「丸い滑走路」という比喩の効果について考え、撞着語法 (矛盾するような言葉を組み合わせる、修辞法の一種)を学び、さらには撞着語を1つ選んでプレゼンするというところまでやりました。プレゼンは、まさに、百花繚乱。それぞれの個性が炸裂していました。「自分の好きな撞着語を軸にプレゼンする」という漠然としたテーマにもかかわらず、いえ、漠然としたテーマだったからこそ、自分ならではの世界を構築できたのかなと思います。皆のクリエイティブ思考力、自分の個性・視点を信じる力、伝える力にウットリします。
今月扱ったテーマ:新聞記事の文を「事実」と「意見」に分ける(クリティカル・シンキング、メディアリテラシー)、文系と理系(反論を通して思考を深める)、高校入試最前線(新しいタイプの入試を経験した生徒たちがプレゼンしてくれました!ありがとう!)、赤いぼうし問題(論理力、他者視点で考えてプレゼン)、新聞で得た情報を実生活に結びつける(学びの定着)、英語の弱強格vs日本語の高低音(英語を知ることで日本語の特性を知る)、猪狩翔一『Leo』を散文に翻訳(理解力・表現力)、撞着語法を軸にプレゼン(LA)、今井むつみ『学力喪失』の別解釈を考える(クリティカルに読む)
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