LAMJ-B
ベルリンの壁を推理する:目の前にある、ゴツゴツした石の正体は? 正解は「ベルリンの壁の一部」。この正解に行き着くまで、生徒たちは1時間半をかけて観察し、考え、想像し、情報の点と点をつないでまた考え…を繰り返しました。ベルリンの壁がまだ立ちはだかっていた頃にドイツに住んでいた講師が当時の経験を話しましたが、現代の日本に住む小学生にとってベルリンの壁はとうてい想像の及ばないことかもしれません。でも、想像がつかないからこそ必死に考える。多様性理解の根本です。
こども哲学「そうだね、じゃあ…」+ 悪いことの中に良いことを見つける:テキストにしている朝日中高生新聞の記事にインスピレーションを得て、「こども哲学シリーズ」(朝日出版社)をクラスでやってみました。哲学のポイントは、何か答えが出たら「そうだね、じゃあ(でも)…」と異論を考えること。また、多角的思考を育てる一環として、「悪いこと」の中に「良いこと」を見つけて言語化するというトレーニングも始めました。先月から鍛えている「なんでのなんで」も「それでのそれで」も「そうだね、じゃあ…」も「悪いことの中に良いことを見つける」も、全て、じっくり考えるためのポイントです。じっくり考えるというのは大人にとっても難しい作業ですが、どんなポイントをどんな時に考えればいいのかを知っていれば、考えることが得意に、好きになります。最近、生徒たちは考えることが明らかに好きになっている様子。シェアしてくれる意見は深くてユニークで面白くて最高!
今月扱ったテーマ:ベルリンの壁(壁の断片を観察・推理する、考えをつなげる)、早く大人になりたい?(哲学思考)、日本の投票用紙のナゾ(多角的思考、想像力を磨く)、楽しみにしていたお出かけができなくなった、苦手なテスト、友達と大ゲンカ—悪いことの中に「良いこと」を見つける(多角的思考、自信を身につける)
LAMJ-A
ODAプランを石破さんにプレゼン:テキストとしている朝日中高生新聞にODAの記事があり、また次の号には石破新総理の紹介記事が載っていたことから「自分たちが望むODAプランを考えて石破さんにプレゼンする」という想定で話し合いをしました。プレゼンの準備でまずやらなければならないのは「内容を1文でまとめる」「聴衆のプロフィールを把握する」「目的は何か、見定める」。この3つをしっかり言語化するのは非常に難しく、大学生や社会人でも言葉がうまくまとめられなかったりするのですが、LAMJ生、大いに悩んでがんばって言語化に成功しました。今後のプレゼンに活かしていってほしいです。
セリフとナレーションの黄金比、頭韻という技巧:3ヶ月にわたって向き合ってきた、中島京子『妻が椎茸だったころ』読了。今月は、セリフとナレーション(地の文)をどのように配置すれば生き生きとした文章になるのか、法則を見抜いて自分たちの文章に応用してみました。プロがさらりとやってみせる文章の技・スキルは、法則こそわかっても実践はめちゃくちゃ難しい—と気づいてくれたようです。LAMJでは表現の「音」を大事にするよう指導していますが、英語ではとかく重視される「頭韻」が『妻が椎茸だったころ』に使われていることを発見、こちらも実践してもらいました。頭韻は文章上の大事な技巧。プレゼンの原稿、作文、小論文に大いに活用してもらいたいです。
今月扱ったテーマ:ODA (援助したい国の調べ学習、未来思考)、ODAプランを総理にプレゼンするとしたら(夏に学んだ「MAP」復習、わかりやすく、聴衆を意識して伝える)、中島京子『妻が椎茸だったころ』に学ぶ、セリフと地の文の効果的な書き方と頭韻(ランゲージ・アーツ実践)。
0 件のコメント:
コメントを投稿