LAMJ-B
長い文章の付された広告、文字のない広告:LAMJ-B今年度の一大プロジェクト「どこでもドア」広告作成。夏前からそのための準備を重ね、広告というものをさまざまな角度から分析、意見交換をしていますが、今月は「文字の有無・多寡」という観点から文章が多めの広告、文字ゼロの広告を観察・考察しました。まずは各広告を時間をかけてじーっと観察して「事実」を吸い上げるところから。その上でそれぞれ良い点・悪い点は?MAPは?文字のない広告が「さすが」と言われるのはどんな場合?などについても意見を交わし合いました。新しいメンバーも加わってグループワークでも新たな発展が見られます。話し合いの進行役、書記役も各自試行錯誤して「どうすればこの場に貢献できるか」と考えて自然に体が動くようになってきました。すごいことです。
小中学生のための構成主義的情動理論:「いちばん緊張した」経験をあえて「あのときは緊張なんかしていなかった、なぜなら…」と反論してみたら何に気づいた? というワークを行いました。「自分の意見に反論してみても、意外と理由が出る」「本当に自分が思っていることがわかった」「思い出そうとすればするほどわからなくなる」などの声が出ましたが、実はこのワーク、自分の「感情」は観察を通して「変える」ことができる、という構成主義的情動理論を実践してもらっていたのです。考える力は生きる力。多感なお年頃だからこそ、自分と向き合って自分を前に進める「考え方」も身につけてくれればと思います。
今月扱ったテーマ:追悼・草間彌生さん(草間さんの作品群を一言で表現する、草間さんのメッセージの根幹「MAP」を言語化する、芸術を味わう)、本の表紙・広告をじっくり観察して好きな箇所を言語化(観察力、言語化力)、広告における言葉の効果について多角的に考える(クリティカル・シンキング、言語化力)、自分の経験を具体的に述べる(ストーリーテリング、伝える力)、自分の答えに反論すれば真理に近づく?(構成主義的情動理論)、情報を事実と意見に分ける(クリティカル・シンキング、情報リテラシー)、今週の私の一言(しっくりくる言葉・文の構造を模索する力)、難しい言葉を小1に説明(語彙力、説明力、他者の立場に立って考える力)、ピア・レビュー(お互いの意見にフィードバックする)
LAMJ-A
他者視点で考える:LAMJでは自分以外の違う視点で考えるトレーニングをさまざまな形で行なっていますが、今月は「この文章の結論は〇〇だ」という自分の見立てに反論する、アディダスの「シングル・シュー・プログラム」を反対・賛成派の言い分をセリフにする、「クール・ジャパン」を特定の外国の立場で考える、などを行いました。要約にも力を入れましたが、要約もとどのつまりは「他者視点で考える」ことが大事。筆者のことを「わかったつもり」にならずに謙虚な気持ちで「自分以外の人も、確実にわかること」を必死に探す、「自分がこの人だったら」と考える。要約を通してそんな力もつけていってほしいです。
東野圭吾『容疑者Xの献身』、福山雅治「最愛」、芥川龍之介の恋文:東野圭吾さんの追悼もこめて代表作『容疑者Xの献身』の映画を鑑賞、その主題歌「最愛」の詩をランゲージ・アーツ的に分析、ラブレター風の文体で書き換えるということをやりました(皆が書いてくれたラブレターがあまりに切なく、美しく、健気で講師は泣きました…)。「ラブレター」とはそもそも何か、という問いを胸に、次週は芥川龍之介の恋文を読み、要約、芥川だからこその「技巧」を分析の上「ラブレターの黄金則」を作ってもらいました。芥川恋文の「あざとさ」に着目した生徒によると、「付き合う前なら《あざとさ
対 自分の弱み》の比率8:2、長く付き合った上で書くラブレターなら3:7」。
今月扱ったテーマ:草間彌生さんの言葉はなぜ「迷いがない」と感じるのか(ランゲージ・アーツ)、芸術家・文化人類学者などのメッセージを要約する(結論を見抜く力、要約力)、他者視点で考える(多様性理解、クリティカル・シンキング)、敬体と常体の使い分けの効果を考える(ランゲージ・アーツ)、ラブレター的な詩を散文のラブレターに書き換える(文章力)、芥川龍之介の恋文における技巧を抽出する(読解力、ランゲージ・アーツ)、情報を事実と意見に分ける(クリティカル・シンキング、情報リテラシー)、難しい言葉を小1に説明(理解力、伝える力、他者の立場に立って考える力)、ピア・レビュー(お互いの意見・文章にフィードバックする)