2026年7月26日日曜日

LAMJコース7月の学習内容(2026年)

       LAMJ-B

目的を見越して質問を考える:テキストとしている朝日中高生新聞に載っていた、ある自治体によるユニークな町おこし。この町おこしに参画するとしたらどんなご当地グルメを提案するか各自アイデアをシェア、お互いの内容について質問をしてもらいました。自分にしかできない質問がすっかり得意になった生徒たちに、「自分がベストだと思う『グルメ』にあとで投票してもらいます、どんな情報があれば投票しやすくなるか、それを意識して質問してね」と伝えました。最初のうちは「純粋に自分がしたい質問」をしていた生徒たち(素晴らしいことです)。しかしどう考えればいいかを話すと、メキメキと目的に合致した質問ができるようになりました。このクラスの強みの一つはやはり、質問力だと確信します。

長い文章の付された広告:インパクトある画像とインパクトある短いコピー、というイメージが強い広告(ポスター)ですが、長い文章の広告もたくさんあることを知ってもらうために、コロナ禍でのドラえもんの一面広告を取り上げました。この広告を通して伝えたかったことは何か、ターゲットは誰か、ターゲットにどうなってもらいたいと考えて作られたか、その思惑通りになっているところはどこか。全て話し合って言葉にした上で、「もしもこの広告内容を1文だけのコピーで表現するとしたらどんな文になるか」という難題にもチャレンジ。素敵なコピーが花盛りとなりました。生徒たちのクリエイティビティはもちろん、言葉への意識、アンゲージ・アーツ実践力が目まぐるしく、どんどん育っています。いずれ皆で作る「どこでもドア」の広告作成が楽しみです。

今月扱ったテーマ:目的を見越して質問を考える(別視点で考える、目的を意識する)、長い文章の付された広告を知る・分析する(ランゲージ・アーツ、発想力)、これまで話し合った内容と自分の経験を全て繋げて「とっておきのコピー」を考える(思考力、つなげる力、ランゲージ・アーツ)、なぜ日本語には同音異義語が多いのか・なぜ人によって考え方は違うのか(俯瞰して考える)、今週の私の一言(しっくりくる言葉・文の構造を模索する力)、難しい言葉を小1に説明(語彙力、説明力、他者の立場に立って考える力)、ピア・レビュー(お互いの意見にフィードバックする)

 

LAMJ-A 

三谷幸喜による弔辞をランゲージ・アーツ的に徹底分析: 今月は、脚本家・三谷幸喜氏が昨年、俳優の西田敏行さんの「お別れの会」で述べた弔辞を取り上げました。弔辞から一節を選んで「なぜこの一節がすごいのか」を分析してもらったところ、その一節をまず自分たちの言葉で書き換え、その書き換えと原文と比較、三谷氏の「目的」と照らし合わせ、お別れの会に参列した人たちの耳にはどのように響いたのかを想像しあって、1時間近く集中して議論していました。「お別れの会という気持ちが落ちそうな場で、でも真面目すぎる話じゃないんです、安心して聴いてください、という目的があったからこそこの話を最初に持ってきたのでは」「点の打ち方も、具体的な場所の名前も、『聞きやすさ』を重視したからでは」など、素晴らしい意見が噴出。こんな議論が自分たちだけでできるんだなあと感動するばかりです。

歴史上の人物の「弔辞」を書く: 各自、歴史上のお気に入りの人物を選び、弔辞(その人物の人生を自分なりに振り返り、いちばん心に残っていること、その人に伝えたいことを手紙のような形で書く)を書いてもらいました。生徒たちが選んできたのは、始皇帝、淀殿、谷川俊太郎。お互いの草稿に刺激を受けてより良い書き方を模索し、お互いにフィードバックを与えながら書いた最終バージョンは心がこもっていることがちゃんと言葉として伝わってくる、素晴らしいものだったと思います。自分だから書けることを見きわめること、目的から逸れないように言葉にすることができるようになってきました。AI時代にますます求められる「自分の言葉を紡ぐ力」、確実についてきています。

今月扱ったテーマ:イーロン・マスク氏の主張に潜む暗黙の前提を掘り起こす(クリティカル・シンキング)、「うつろ舟」で町おこしをするなら(クリエイティブ思考、多様な視点で考える)、三谷幸喜による弔辞をランゲージ・アーツの手法を使って分析(ランゲージ・アーツ)、歴史上の人物の「弔辞」を書く(書く力、言葉を選ぶ力、目的から逆算して表現する力)、情報を「事実」と「意見」に分ける(クリティカル・シンキング、メディア・リテラシー)、難しい言葉を小1に説明(理解力、伝える力、他者の立場に立って考える力)、ピア・レビュー(お互いの意見・文章にフィードバックする)

2026年7月5日日曜日

LAMJコース6月の学習内容(2026年)

LAMJ-B


日本の小中学生をターゲットにクラッカーの広告を考える:今年度中長期プロジェクト「どこでもドアの広告作成」の準備作業として、ブラジルで製造されているクラッカーの広告を日本の小中学生をターゲットに作るとしたらと考えてプランを練ってもらいました。伝えるための基本「MAP」を詰めてターゲット層と目的を明確にし、ポスターのラフを描いたりコピーを作ったり。グループワークでの話し合いはとても楽しそうで、プラン発表時の質疑も見事!相手の答えの必然性を問うこともできるようになりました。

ベルリンの壁:テキストとしている朝日中高生新聞にベルリンの壁の話が載っていたことから、史実とされる文章を「事実」と「意見」に分けました。ベルリンの壁がまだあった時代にドイツに住んでいた講師が、当時のベルリンの様子をたくさんの写真と壁のかけらの実物と共に紹介。振り返りでは「他国に〇〇主義を無理やり植え付けるのは良くないと思う」「せっかく自由というものがあるんだから、自分で決めて、相手の流れに任せることをせずに、自分で考えていくことを大切にしていきたいなと思った」などの意見が出て心強く感じました。呼吸するかのように意見を伝えられるようになったんだなあと感心します。伸びがすごいです。感動します。

扱ったテーマ:日本の小中学生をターゲットに広告を考える(何を伝えるか・誰に伝えるか・相手にどうなってほしいかを言語化する、ビジュアルを言葉にする、ランゲージ・アーツ)、新聞に使われている写真をより良いものに替えるなら?(効果的な写真とは何かを考える、他者目線)、フェルメールの絵画の構成を考える(効果的なビジュアルについて考える)、文章を事実と意見に分ける(クリティカル・シンキング、メディア・リテラシー)、ベルリンの壁(世界を知る)、今週の私の一言(しっくりくる言葉・文の構造を模索する力)、難しい言葉を小1に説明(語彙力、説明力、他者の立場に立って考える力)、ピア・レビュー(お互いの意見にフィードバックする)


LAMJ-A

「暗黙の前提」再訪: テキストとしている朝日中高生新聞に載っていた記事を使って、文科省がなぜ同志社国際高校の指導の仕方を教育基本法違反としたのか、その暗黙の前提を探るということをやりました。「暗黙の前提」はクリティカル・シンキングの上級スキルで、LAMJ生がこれにチャレンジするのは2度目。身近なテーマだと考えやすくても、教育基本法などの難しいテーマになると少々難しかったようででも、暗黙の前提の大切さはしっかり理解してくれました。生徒たちの説明を借りると、暗黙の前提とは「その人の育った環境が垣間見えるもの」「その人にとっての「普通」すぎて口に出さないもの」「どんな場面でも見失ってはいけないもの」。暗黙の前提は引き続きトレーニングしていきます。

宮部みゆきに教わる、「怖い」テクニック: サブテキストに収録されている、宮部みゆきの短編「決して見えない」はなぜ怖いのか。構成や構文、「怖い1文」はどれか、その前後の文はどうなっているかなどを分析、そこからわかったテクニックを自分の作文に応用し、出来上がった文章を読み合ってピア・レビューしました。構成も表現も、しっかり考えて根拠を持って選択・表現する。「なんとなく書く」から「しっかり選択して書く」へと生徒たちはどんどん成長していきます。

今月扱ったテーマ:日本国憲法前文を同世代に向けて発信するなら(理解する力、MAPを考える、クリエイティブ思考)、「同志社国際高校の教育内容は教育基本法に違反する」の暗黙の前提を探る(クリティカル・シンキング、俯瞰力)、宮部みゆき著「決して見えない」が怖いのはなぜ?(ランゲージ・アーツ)、宮部みゆきのテクニックを活用して「怖い」文章を書いてみる(ランゲージ・アーツ、書く力)、ピア・レビュー(お互いの意見・文章にフィードバックする)



LAMJ-Prep 3


20252月にスタートした LAMJ-Prep、おかげさまで全課程の3クールを終了しました。この1年半で、考えることも伝えることも呼吸をするようにできるようになった生徒たち。講師と過ごす1時間のレッスンも、みんなで意見を伝え合っているとあっという間に終わってしまいます。最後の1ヶ月は、自分の夢について色々な角度から考える、「『3匹の子ブタ』の本当の話」を読んで事実と意見について考えるということをやりました。メモも原稿も持たず、自分の個性を大事に、自分の身体をくぐり抜けた言葉で意見を堂々と述べる最終プレゼンは、本当にかっこよかったです。たくさんの意見と感動をありがとう。卒業おめでとう。

LAMJコース7月の学習内容(2026年)

        LAMJ-B 目的を見越して質問を考える :テキストとしている朝日中高生新聞に載っていた、ある自治体によるユニークな町おこし。この町おこしに参画するとしたらどんなご当地グルメを提案するか各自アイデアをシェア、お互いの内容について質問をしてもらいました。自分にしかで...