2024年11月29日金曜日

LAMJコース11月の学習内容

LAMJ-B

 

偉人たちの名言の「根拠」: テキストとしている朝日中高生新聞に「10代に贈る 偉人の言葉」という連載コラムがあります。世に言う名言は、結論部分だけがひとり歩きして背景や根拠はごそっと抜け落ちていることも多いもの。そこで「この偉人の名言の『根拠』は何?」と偉人の気持ちになって根拠・背景を考えるというルーティーンを始めました。多様な視点を持つ力、論理力、想像力を鍛えます(偉人たちについて学べるという強烈なオマケ付き!)。今月はダリ、坂本龍馬、ゲーテになりきって考えました。

 

地動説・天動説再び:地動説が生まれた時代を描く『チ。』(作・魚豊)というマンガが朝日中高生新聞で紹介されていたことから、9月に学んだ天動説・地動説を別の切り口で考えました。「何事も相対的である」と言うのは簡単ですが、それを自分事として捉えるのは大人でも難しいです。生徒たちには、誰かの身長が「高い」などということが相対的な概念であることをわかってもらった上で、「『Aだ』と信じていたけどあるとき『いや、Aじゃないかも…』と思ったことってない?」と考えてもらいました。何をきっかけにものの見方は変わるのか。これからも考えていきたいです。

 

今月扱ったテーマ:事実をもとにお話を作る(クリエイティブ思考)、聴衆の特性を意識して1分スピーチ(プレゼンのスキル)、偉人の名言の根拠を考える(多様な視点、論理力、想像力)、緊張するのはどんな時?緊張は悪いこと?(メタ認知)、回転寿司を千円で応援するとしたら(未来思考、クリエイティブ思考)、天動説vs地動説から考える「見え方の変わる時」(比較する力、メタ認知)



 LAMJ-A

 

「あり得ない仕事」を「スバラシイ仕事」に:テキストとしている朝日中高生新聞で大学入試の特集が組まれていたことから、今月はまず「今どきの入試」について高3LAMJ生に話をしてもらいました(どうもありがとう!)。話は転じ世の中がこれだけのスピードで変わっているのに、入試も仕事のあり方も今まで通りでいいの?という問いを講師が投げかけました。生徒たちには「あり得ない仕事」を挙げてもらい、そのあり得ない仕事をどうすれば「スバラシイ仕事」に変えることができるか考えてもらいました。「世界中のおいしいものをいくらでも食べられる」というあり得ない仕事も、生徒たちの手にかかるとスバラシイ仕事に早変わり。「世界中の美味しいもののを食べたら全てレビューしなければならない。『特殊な食べ物』に各地の伝統食品を組み込めば、各地の食べ物の伝統が守るという仕事にできる」。あり得ない仕事を思いつくのも早かったですが、それをスバラシイ仕事に変えるのに費やした時間は10分足らず。「考える筋」がすばらしく鍛えられています。

 

暗黙の前提:LAMJでつく力の1つに「じっくり考える力」があります。ひとつのことを一方向で考えていても「じっくり考えた」とはいえません。じっくり考えるとは、さまざまな考え方を適宜組み合わせて深掘りをしていくこと。暗黙の前提はそんな「考え方」のひとつでもあり、かなりの論理力が問われるナンブツなのですが、生徒たちほどの思考力があればもうできるはず—と満を持して今月から指導を始めました。暗黙の前提を考えられれば、相手のことも、自分のことも、もっと理解できるようになります。

 

今月扱ったテーマ:高校3年生に大学入試のリアルを聞く、「あり得ない仕事」を「スバラシイ仕事」に(クリエイティブ思考)、暗黙の前提(考えの奥底には何があるのか、思考を深める)、音声学を使って椎名林檎の歌詞を分析(阻害音・共鳴音のもたらす効果、ランゲージ・アーツ)

 

2024年11月2日土曜日

LAMJコース10月の学習内容

LAMJ-B


ベルリンの壁を推理する:目の前にある、ゴツゴツした石の正体は? 正解は「ベルリンの壁の一部」。この正解に行き着くまで、生徒たちは1時間半をかけて観察し、考え、想像し、情報の点と点をつないでまた考えを繰り返しました。ベルリンの壁がまだ立ちはだかっていた頃にドイツに住んでいた講師が当時の経験を話しましたが、現代の日本に住む小学生にとってベルリンの壁はとうてい想像の及ばないことかもしれません。でも、想像がつかないからこそ必死に考える。多様性理解の根本です。

 

こども哲学「そうだね、じゃあ悪いことの中に良いことを見つける:テキストにしている朝日中高生新聞の記事にインスピレーションを得て、「こども哲学シリーズ」(朝日出版社)をクラスでやってみました。哲学のポイントは、何か答えが出たら「そうだね、じゃあ(でも)…」と異論を考えること。また、多角的思考を育てる一環として、「悪いこと」の中に「良いこと」を見つけて言語化するというトレーニングも始めました。先月から鍛えている「なんでのなんで」も「それでのそれで」も「そうだね、じゃあ」も「悪いことの中に良いことを見つける」も、全て、じっくり考えるためのポイントです。じっくり考えるというのは大人にとっても難しい作業ですが、どんなポイントをどんな時に考えればいいのかを知っていれば、考えることが得意に、好きになります。最近、生徒たちは考えることが明らかに好きになっている様子。シェアしてくれる意見は深くてユニークで面白くて最高!

 

今月扱ったテーマ:ベルリンの壁(壁の断片を観察・推理する、考えをつなげる)、早く大人になりたい?(哲学思考)、日本の投票用紙のナゾ(多角的思考、想像力を磨く)、楽しみにしていたお出かけができなくなった、苦手なテスト、友達と大ゲンカ悪いことの中に「良いこと」を見つける(多角的思考、自信を身につける)



LAMJ-A


ODAプランを石破さんにプレゼン:テキストとしている朝日中高生新聞にODAの記事があり、また次の号には石破新総理の紹介記事が載っていたことから「自分たちが望むODAプランを考えて石破さんにプレゼンする」という想定で話し合いをしました。プレゼンの準備でまずやらなければならないのは「内容を1文でまとめる」「聴衆のプロフィールを把握する」「目的は何か、見定める」。この3つをしっかり言語化するのは非常に難しく、大学生や社会人でも言葉がうまくまとめられなかったりするのですが、LAMJ生、大いに悩んでがんばって言語化に成功しました。今後のプレゼンに活かしていってほしいです。

 

セリフとナレーションの黄金比、頭韻という技巧3ヶ月にわたって向き合ってきた、中島京子『妻が椎茸だったころ』読了。今月は、セリフとナレーション(地の文)をどのように配置すれば生き生きとした文章になるのか、法則を見抜いて自分たちの文章に応用してみました。プロがさらりとやってみせる文章の技・スキルは、法則こそわかっても実践はめちゃくちゃ難しい—と気づいてくれたようです。LAMJでは表現の「音」を大事にするよう指導していますが、英語ではとかく重視される「頭韻」が『妻が椎茸だったころ』に使われていることを発見、こちらも実践してもらいました。頭韻は文章上の大事な技巧。プレゼンの原稿、作文、小論文に大いに活用してもらいたいです。

 

今月扱ったテーマ:ODA (援助したい国の調べ学習、未来思考)ODAプランを総理にプレゼンするとしたら(夏に学んだ「MAP」復習、わかりやすく、聴衆を意識して伝える)、中島京子『妻が椎茸だったころ』に学ぶ、セリフと地の文の効果的な書き方と頭韻(ランゲージ・アーツ実践)。


LAMJコース3月の学習内容(2025年)

  LAMJ-B 新年度に向けて、自分の気持ちと向き合う ( 気持ちのコンパス ) : ワクワクすること、心配なこと、知っておきたいこと、やっておくべきこと—この 4 つを方位磁石 ( コンパス ) に見立て、新年度を迎える自分とじっくり向き合って考えてもらいました。心配するのは...