2025年11月4日火曜日

LAMJコース10月の学習内容(2025年)

 LAMJ-B

議論のお作法、6 Thinking Hats:議論が得意になるためには考える力、伝える力、場数が欠かせませんが、議論の雛形を知っておくことも大事です。先月からグループ・ディスカッションを本格的に始めたLAMJ-Bでは議論の雛形のひとつとして 6 Thinking Hats というメソッドの指導を始めました。自分が言おうとしていることは事実なのか、意見なのか、気持ちなのか。もしもと仮定して考えを深めることで何が得られるのか。生徒たちはこのメソッドを使って「ウーブン・シティ」やノーベル賞について議論。実践力を様々な角度からつけています。

 意味がわからない言葉は絶対に使わない:テキストとして使っている新聞、宿題のために調べるネットや辞書には小中学生が知らない言葉がたくさん出てきます。「知らない言葉」を知らないまま使いたくなることもあります。でも「意味のわからない言葉を使うのは厳禁。辞書を引いて小1に意味を説明できるようになったらどんどん使えばいい。そうやってどんどん語彙を増やしてほしい」と話しました。名探偵コナンが言う通り「言葉は刃物なんだ」、理解しないまま使ってしまうと誰かを傷つけることになりかねない。LAMJは言葉を特別に大事にする場です。言葉の「裏の顔」も知っておいてほしいです。

 今月扱ったテーマ6 Thinking Hatsを知る・実践する(議論力、情報を分ける力、クリエイティブ思考)、新聞記事の各文を事実・意見に分ける(クリティカル・シンキング、メディア・リテラシー)、目的を言語化してから質問する(質問力、クリティカル・シンキング)、今秋の値上げについて多角的に考え、議論する(6 Thinking Hats)、「この秋も値上げが止まらない」「この秋も値上げが続く」の意味・効果の違いは何か(ランゲージ・アーツ)、手話の目的と効果を考える(手話の「言葉」性に注目する、ランゲージ・アーツ)

 

LAMJ-A 

ある中学生の留学体験記を「おもしろく」書き換える:テキストとしている朝日中高生新聞に載っていた留学体験記を取り上げ、皆で文章全体の構造を分析。日本で推奨される作文のほとんどは「起承転結」になっていてこの体験記も例外ではなかったのですが、起承転結はわかりやすい安心感がある反面、おもしろさに欠けるというマイナス面があります。そこで生徒たちはあえて起承転結をこわし、具体的なエピソードにズームインするなどして「おもしろい」文章に書き換えることにチャレンジ。今月は、起承転結とは何か、起承転結を壊して文章を書くとどんな効果が得られるのか、考え、実践しました。

 あさのあつこの文体・内容を借用して自分の夢について書いてみる:これまでLAMJのランゲージ・アーツでは、各作家の表現スタイルから美味しいところだけいただいて応用するというスタイルをとってきましたが、今月は趣向を変え、文庫1ページ分の文章を、構造・趣旨・文体などなるべく真似て自分の文脈(「夢」)について書いてみる、ということをやってみました。その後の振り返りには「自分はこれでいいんだと思っている自分がいることに気づいた」「いつも書いている書き方がこんなにも自分に影響しているんだと気づきいた」などとありました。普段と違う表現形態は自分を見つめ直すきっかけにもなるのですね。今月も皆に教わりました。

 今月扱ったテーマ:国家は他の国に「承認」されるべきものなのか(哲学思考、言葉を定義する)、ある中学生が書いた文章をおもしろく書き換える(ランゲージ・アーツ)、自分の意見に反論して気づいたことは何か(クリティカル・シンキング)、あさのあつこ「みどり色の記憶」の構成・セリフの分析(ランゲージ・アーツ)、あさのあつこ「みどり色の記憶」の文体・構造を借用して「自分の夢」について書く(ランゲージ・アーツ)


LP-2

先月に続き、多角的に話し合うための議論メソッド「6 thinking hats」のトレーニングを行いました。このクラスはこれまで対面のみで行ってきましたが、雪が積もったり熱が出たらオンラインでも参加できるといいよね、6 thinking hatsを使って試しに話し合ってみようかと実践したところ見事な話し合いとなり、納得のいく結論を出すことができました。みんなすごいです。自分の「考える」「伝える」を楽しむだけでなく、他の人の意見を好奇心を持って聴く態度を身につけていってくれればと思います。

LAMJコース10月の学習内容(2025年)

  LAMJ-B 議論のお作法、 6 Thinking Hats :議論が得意になるためには考える力、伝える力、場数が欠かせませんが、議論の雛形を知っておくことも大事です。先月からグループ・ディスカッションを本格的に始めた LAMJ-B では議論の雛形のひとつとして  6 Thi...