LAMJ-B
「働いて、働いて、働いて、働いて、働いてまいります」をランゲージ・アーツで考える: 高市首相が就任時に放った、「働いて、働いて、働いて、働いて、働いてまいります」という言葉の効果をディスカッション。「働いて」が3つだったらどうなる?6つだったら?「どんなに苦しくても働いてまいります」だったら意味や効果はどう変わる?と問いかけたところ、「3つの方が伝わりやすいかも」「6つだとしつこい」「『どんなに苦しくても…』は応援したくなるけど、男性と女性で感じ方が違うかも」などの意見が出ました。
今週の私の一言:ランゲージ・アーツの基礎力を磨くため、今月から「今週の私の一言」というルーティーンを始めました。例えば「たい焼きは幸せになる」と思ったら、似て非なる表現「たい焼きは幸せを感じる/幸せを呼ぶ/幸せを運んでくる」などを挙げ、どの表現が自分の感覚をもっとも的確に表現できているかを理由と共に考えるというものです。言葉の力を磨くために、言葉を「主体的に選択する(すなわち自分の言葉に責任を持つ)」という態度を習慣化していきます。
今月扱ったテーマ:ワーク・ライフ・バランスなどの現代用語を小1に説明(理解力、表現力、相手を意識したコミュニケーション)、「働いて、働いて、働いて、働いて、働いてまいります」と高市さんはなぜ言ったのか(ランゲージ・アーツ、国会議員の男女比を知る)、「今週の私の一言」(ランゲージ・アーツ基礎力)、自分の意見に反論してみる(クリティカル・シンキング)、朝日中高生新聞の記事の続きを書く(内容・読者・目的を踏まえた上で表現する)、今年の主要なニュースにふさわしい漢字・ふさわしくない漢字を考える(世界を知る、表現力)、クラスメートの「〇〇のような時間」について取材する(質問力)
LAMJ-A
理想の中学校の、理想の入試国語問題を、重松清の小説で作る:中学入試問題で長年引っ張りだこの、重松清さんの小説。サブテキストに重松氏の「おまじない」(3.11を扱ったもの)が載っていたことから、仮にLAMJの生徒たちが中学を作り、重松清の小説で入試問題を作ったら…と1ヶ月を費やして試験問題を作成してもらいました。どんな中学にしたい?どんな生徒に来てもらいたい?試験ではどんな力を測る?どんな試験なら生徒の力を測れる?小説のどの箇所を取り上げるべき?試験問題がおもしろくて何が悪い?この入試問題にした場合の最悪のシナリオは? 考えるポイントは山ほどありましたが、互いにアイデアを出し合って傾聴してまとめていく姿は圧巻。最後は作った問題を互いに解き合い、作成者に採点してもらい、合否発表も行いました。試験を作る人の苦労がわかった…と生徒たちは言っていましたが、普段試験を作っている講師からすると、あのチームプレーがあればどんなことも乗り越えられますよ。見事な協力姿勢に乾杯。
生徒たちが考える、理想の中学校とは:理想の中学の「教育方針」「授業形態」「校則でいちばん大事にしたいこと」の意見がとてもおもしろかったので一部シェアさせてください。《教育方針》「『一つを極める』と『こうでありたい』をかけあわせる」「想像力豊かな大人に」《授業形態》「教科書はなく、先生が授業毎にプリントを用意する」「生徒が教師として他人に教えるし、自分は勉強するみたいな授業」《校則でいちばん大事にしたいこと》「仲間外れをつくらない」「整髪料は無香料のものにする(匂いは人によって感覚が違うから)」「やりたいこととやらなければいけないことの区別」
今月扱ったテーマ:理想の学校とは(議論力、クリエイティブ思考)、新聞記事の文章を「事実」と「意見」に分ける(クリティカル・シンキング)、「働いて、働いて、働いて、働いて、働いてまいります」は効果的か(ランゲージ・アーツ)、自国第一主義と排外主義(世界を知る)、理想の入試国語問題を重松清著『おまじない』を使って作成・解答・採点(ランゲージ・アーツ、目的から逆算して考える力、クリエイティブ思考、国語力、相手を尊重して伝える)
LAMJ-P
同じ出来事を扱っているのにあのニュース番組とこのニュース番組とではどうして違うことを言うのだろう—今月はメディア・リテラシーの基礎を学ぶことから始めました。プレゼンテーションのトレーニングのウォーミングアップとして「伝える順序」にも注目。何をどんな順序で伝えると相手にとってわかりやすいか、1人ひとりしっかり考えてくれました。