2025年7月5日土曜日

LAMJコース6月の学習内容(2025年)

LAMJ-Prep 1 


今年2月にスタートした「LAMJ-Prep1 コミュニケーション能力プログラム」の皆(小2-4) が堂々修了!「考える」「伝える」をこんなに愛してくれるんだと感動し続けた10回でした。最終回のプレゼンテーションのテーマは「ぼく・わたしが探してきた『事実』と『意見』」と「情報を事実と意見に分けることはなぜ大事か、自分の考えを述べる」。これまで学んだことの集大成、「伝えたい」という気持ちが痛いほど伝わってくるプレゼン、見事でした。「事実と意見を分けることはなぜ大事か」への答えが格別に素晴らしかったので以下紹介させてください。事実と意見の違いがわかれば、「自分の頭で考えられる」「話し合いができる」「これからも、将来の仕事にも活かせる」「誰かから噂を聞いても、自分の目でたしかめればいいとわかる」「お互い自分の意見をはっきり言ってもケンカにならない...それってこのクラスみたいだと思いました」。世界中の大人に届けたい言葉たちです。
*LAMJ-Prepは「1(初級)」修了後は「2(中級)」クラスへと進みます。


LAMJ-B


プレゼンテーションの「つかみ」:先月より「伝える」ことを1つひとつ丁寧にトレーニングしています。相手が言ったことを必ず確認してから自分にしかできない質問するのもそのひとつですが、今月特に力を入れたのは「あなたのプレゼンの語り出し、本当にそれでいいの?」です。プレゼンは相手がいてくれるからできること。だから相手の立場に立って「何を最初に言われたら「この話をもっと聴きたい」と思うだろう、と必死に考える。そんなことを色々なテーマで考えてもらいました。相手を意識して言葉を使うという感覚が磨かれています。皆の「伝える力」はさらにもっと伸びますよ!

 

気になった記事について、いざプレゼン: テキストとしている朝日中高生新聞から毎号、「記事を1つ選んでそのことについてプレゼンするとしたら」とシミュレーションしてきた生徒たち。今月はその大団円として本当にプレゼンしてもらいました。オンライン・プレゼンだからこそ注意すべきことは何か、できることは何か。1人ひとりの個性がしっかり感じられる、とても良いプレゼンでした。プレゼンはこれからもどんどんやっていこうと思います。

 

今月扱ったテーマ:偉人の言葉についてクリエイティブに考える(荒俣宏、チャップリン)、新聞記事を1つ選んでプレゼンするとしたら(目的と聴衆を意識し、それを言語化する)、自分にしかできない質問をする(質問力)、三上智恵さんによる沖縄戦にまつわる文章を読み、意見を持つ+質問し合う(過去を知る、自分事として考える)、自分の視点に自信を持つ(クリティカル・シンキング)




LAMJ-A


沖縄戦について考える1ヶ月LAMJ-Aのクラスには沖縄在住の生徒がいます。その生徒が沖縄戦の話をプレゼンテーションしたいと言ってくれたことから、戦後80年、沖縄慰霊の日を迎える今月、LAMJでは沖縄戦についてさまざまなことを考え、調べ、感じ、伝え合いました。まずは夏目漱石の「個人」の定義に端を発して「第二次世界大戦中、日本に住んでいた人たちは『自分』をどう定義しただろうか」と話し合い、翌週は沖縄の環境問題を自分事として捉え、またその次の週はジャーナリスト・三上智恵さんの沖縄戦に関する文章をランゲージ・アーツの手法で分析し、沖縄出身の映画監督・奥間勝也の問いから「悼む」とは何かをディスカッション。その上で沖縄在住の生徒が沖縄戦についてプレゼンテーションし、皆でたくさんのことを話し合いました。講師も含め、互いが伝え合い、考え、学び合える素晴らしい1ヶ月になったと思います。みんなのおかげです、本当にありがとう。

 

生徒が語る、「見えない沖縄戦」沖縄在住の生徒のプレゼンテーションのタイトルは「見えない沖縄戦」。平和教育が盛んな沖縄本島でも滅多に語られない、主に八重山地方で起きたマラリア被害の話でした。生徒が教えてくれたのは、19456月に沖縄の人々は八重山地方へ疎開が命じられたこと、疎開先でマラリアが大流行し、いちばん被害の大きかった波照間島では島民1590人のうち1587人が感染、うち550人が死亡したこと、しかしその方たちのお名前は、沖縄戦で亡くなられた方たちの氏名が刻まれている「平和の礎」(沖縄県糸満市)にはないこと。沖縄戦についてメディアや学校で語られるのは「戦い」に直接関係する話で、沖縄をめぐる情報・イメージが偏ったものであること、偏っていることに気づけていないことを痛感しました。生徒は「内地の人には、沖縄本島の人ですら知らないことをもっと知って、理解してほしい。そして気にかけてくれればいい」とプレゼンテーション後に話していました。話してくれて本当にありがとう。私たちはどうすれば「理解」できるのか、「知る」とは何か。LAMJの今後の課題となりました。

 

今月扱ったテーマ:夏目漱石の「個人」の定義に賛成?反対?(クリティカル・シンキング)、原始時代と第二次世界大戦中の「自分」の意味を考える(定義力)、沖縄の環境問題を自分事として考える(クリエイティブ思考)、ジャーナリスト・三上智恵さんの石破総理への手紙を読む(ランゲージ・アーツ)、「悼む」を哲学の枠組みで議論する(議論力、言葉を定義する力)、沖縄戦について考える

LAMJコース6月の学習内容(2025年)

LAMJ-Prep 1  今年 2 月にスタートした「 LAMJ-Prep1  コミュニケーション能力プログラム」の皆 ( 小2 -4)  が堂々修了!「考える」「伝える」をこんなに愛してくれるんだ … と感動し続けた 10 回でした。最終回のプレゼンテーションのテーマは「ぼく・...